またも、またも、またも、
素晴らしい音楽家が亡くなられてしまいました。
小林亜星さん。
あの、「寺内貫太郎」でもおなじみの方だ。
東京新聞 2021年6月14日付記事
【評伝】小林亜星さん
「鼻歌で出てくるくらいの曲を」 愛されたCMソング・アニメソング
https://www.tokyo-np.co.jp/article/110573
小林亜星さんは、CMソングやアニメソング、子ども向け番組の曲、歌謡曲など、
幅広い分野で世代を超えて親しまれる音楽を多数残した。
その数、6,000とも8,000ともいわれる。
本紙の取材に「長く愛されるには、どうしたらいいか考えて作っている」と心構えを話していた。
テレビが娯楽の中心となった時代に、欠かせない作曲家だった。
◆「目立つだけでは飽きられる」
「ピンポンパン体操」、
CMソング「日立の樹(この木なんの木)」、
都はるみさんが歌った「北の宿から」…。
曲作りで大切にしていたのが「遊び心」。
その一方で「目立てばいいというだけでは飽きられてしまう」と強調し、
情熱を持って新しい世界を切り開いていった。
数年前に小林さんにインタビューしたコラムニストのペリー荻野さんによると、
「みんなに愛される作品があった方が豊かな世の中になる」と持論を掲げていた。
ただし、力が入りすぎるとうまくいかない。
「鼻歌とかで出てくるくらいの方がいい」と明かしていたという。
CMソングを手掛けるに際し、その企業のトップに会って意気投合するとヒットしたとの経験則を挙げていたともいい、
「人を見る目もあったのでしょう」。
◆次世代へ平和な社会願う
近年は国内外の情勢を憂い、平和への思いを口にしていた。
2015年、作家の野坂昭如さんの葬儀・告別式では
「戦争を知る人が少なくなっている。
僕らが死んだら心配だ。
もう少し頑張ってお伝えしなくちゃいけない」と声を上げていた。
特定秘密保護法に反対する市民団体にも名を連ねていた。
国民的ヒットソング=みんなで歌える歌。
いちずにがむしゃらに手掛けた作品には
「社会が平和で、人々が幸せになるように」 と思いを込めていた。
(文章執筆:藤浪繁雄 氏)
-------------------------------------------------------------------------------------------------
誰もが口ずさめる歌の数々。
そこで、当ブログでも彼の足跡を辿ってみたいと思います。
まずは、自分が生まれる前の1963年のテレビアニメから。
ふっるー!!
狼少年ケン 【op】
さて、“わーおわーお、わおー♪”の部分、「どこかで聞いた覚えが…」と思われた方いません。
そうです、NHK総合「サラメシ」での「クイズ・私のサラメシ」のコーナーで流れてます。
つづいて、幼年時代の自分にも深く刻まれたTVアニメから。
幼い頃、小学校の長期休暇(夏休み、冬休み、春休み)に合わせて
テレビ朝日(かつてはNETテレビと言われていました)の番組編成の方々は
午前中に東映アニメーションの作品を再放送されていた。
小林亜星さんが手掛けていた「魔法使いサリー」「ひみつのアッコちゃん」も
それらに含まれていた。
当時のテレビ朝日の編成局の皆様には
ほんとうにお世話になりました。
(今のワイドショーの何という殺伐さと時間の長さ、
ゴールデンタイムはお笑いタレントの痴話番組ばかり、
哀しい。)
魔法使いサリー1966_op
「この曲のバックのバンドは 薗田憲一とデキシーキングス!
みんな、デキシーキングス聴こう!
別バージョンの魔法使いサリーのうたもあるからみんな聴こう!
薗田憲一とデキシーキングス!
みんな聴こう!!!」
矢澤にいさん のコメントより。
知らなかったぁ・・・
言われてみれば、確かにそんな楽器編成のようで。
セッション’79 園田憲一とデキシー・キングス
公式ホームページ(東映アニメーション):
https://lineup.toei-anim.co.jp/ja/tv/sally/
今でも忘れられないのが、
「ポニーの花園」という作品なんですが、
それは皆さんご自身で探してみてください。(泣けるんですよ、それ)
つづけて、「ひみつのアッコちゃん」を。
ああー、懐かしいなあー。
特に、水森亜土さんのエンディング「すきすきソング」が好きだったぁ(笑)。
ハモンドオルガンがまたイカシていましたね。
そういえば、この2曲が入ったシングル盤(日本コロムビア)を買った気がする。
ひみつのアッコちゃん(1969) OP&ED ((ステレオ))
公式ホームページ(東映アニメーション):
https://lineup.toei-anim.co.jp/ja/tv/akko/
「昔のアニメは男女の垣根がなかった。
秘密のアッコちゃん、魔法使いサリー、リボンの騎士
女の子向けのアニメも男子は見ていた、
描いているのも赤塚不二夫 横山光輝 手塚治虫と男の先生だった❗」
三好潤一 さんのコメント。
その通りです。
自分もそうだし、中学くらいまでは姉に隠れて「りぼん」を読んでました。
陸奥A子さん、田淵由美子さんのヒット作のキャラのピュアさに心惹かれ、
今では絶対に載ることのない巴里夫先生の「赤いリュックサック」などの戦場まんがシリーズに泣いた。
むしろ「魁!男塾」「路線転向後の幽遊白書」など、
ケンカ&バトルものが多い「週刊少年ジャンプ」は野蛮で嫌いでした。
ものすごく意外なエピソードを見つけた。
「赤塚先生は、ギャグマンガより少女漫画を描きたかったらしいですね。
でも既に〔おそ松くん〕が小学館の少年サンデーで受けていたので中々その機会が無く、
集英社の編集者に懇願したところ
『魔法なんて今時流行らないよ。』と一蹴されましたが
『一度で良いんです。是非描かせてください』と頼み込み,
『一度だけだよ』という約束で「りぼん」に一度キリの読み切りとして掲載。
それが予想外に受けて連載開始となりました。
ご存命中の頃、赤塚先生は
『アッコちゃんが居なければ、今の僕は存在しなかった。
アッコちゃんが僕に夢を与えてくれたのだ。』
と振り返っていました。」
rikoyan775 さんのコメント。
へぇぇ(・□・;)
-------------------------------------------------------------------------------------------------
東映アニメーションだけではありません。
タツノコプロもあります。
タツノコプロと言ったら、今もなお”これ”じゃないですか。
ガッチャマン (1972) OP2 - GATCHAMAN OP2
"ガッチャマンの歌"
歌: 子門真人、コロムビアゆりかご会
作詞: 竜の子プロダクション文芸部
作曲: 小林亜星
編曲: ボブ佐久間
よーく覚えております。
日曜日の18時にフジテレビ系で放送されておりました。
(今は「ちびまる子ちゃん」の放送時間です)
当時は子供のファン層を意識して『テレビ隊員募集』なんてやってて、
抽選で写真とその子のエピソードなどを紹介していた。
(今思えば、それはやり過ぎかも)
「昔のアニソンの名曲ってどれもイントロからかっこいい
中でもこの曲は完璧」
yagamon0121 さんのコメント。
「何もベースの無い所から、ここまでの世界観を創り出した、タツノコプロ。
しかも戦後27年、今からほぼ50年前の作品とは思えない。
このレベルのアニメが無料で見れた子供時代に感謝するしかない。」
Sou Sora さんのコメント。
まったく同感です。
「当時、小学生の私は、ジュンの白いパンツが見えると、ワクワクしました。😍」
6511HIRO さんのコメント。
同感です。(〃▽〃)ポ
あの中には何かものすごい神秘が……長くなるのでカット(笑)。
「子門さんの声なくしては成立しない、まさに神の領域。」
28 TARTHERZEAL さんのコメント。
「イントロ1、イントロ2、
一番、間奏、二番、
イントロ2、三番、後奏」
キッチリそろってるのに3分ないっていう簡潔さもいいんだよね、この時代の主題歌は。」
あまのノロイさんのコメント。
理論的ですなぁ。 これはボブ佐久間さんのアレンジテクニックですね。
DJを意識した12インチ・シングルが出るまでは、大切なものを限られた時間の中で表現する事が鉄則でした。
「オーケストラ演奏だが、エレキもあり、ソウルフル。
完成度が凄く髙い。
日本のアニソンって何でこんなんなに完成度が高いのかなと思う。」
エーリッヒハルトマン さんのコメント。
同感です。 これもボブ佐久間さんのなせる技です。
とどのつまりは、これです。
「小林亜星さん逝去の報に接し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
少年たちに多くの勇気と優しさを育む楽曲を手掛けられた御恩は忘れません。」
ふじみのる さんのコメント。
あ、まだまだ書きたいことなので、続けます。
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2021年6月21日付訪問者数:201名様
お付き合いいただき、ありがとうございました。
素晴らしい音楽家が亡くなられてしまいました。
小林亜星さん。
あの、「寺内貫太郎」でもおなじみの方だ。
東京新聞 2021年6月14日付記事
【評伝】小林亜星さん
「鼻歌で出てくるくらいの曲を」 愛されたCMソング・アニメソング
https://www.tokyo-np.co.jp/article/110573
小林亜星さんは、CMソングやアニメソング、子ども向け番組の曲、歌謡曲など、
幅広い分野で世代を超えて親しまれる音楽を多数残した。
その数、6,000とも8,000ともいわれる。
本紙の取材に「長く愛されるには、どうしたらいいか考えて作っている」と心構えを話していた。
テレビが娯楽の中心となった時代に、欠かせない作曲家だった。
◆「目立つだけでは飽きられる」
「ピンポンパン体操」、
CMソング「日立の樹(この木なんの木)」、
都はるみさんが歌った「北の宿から」…。
曲作りで大切にしていたのが「遊び心」。
その一方で「目立てばいいというだけでは飽きられてしまう」と強調し、
情熱を持って新しい世界を切り開いていった。
数年前に小林さんにインタビューしたコラムニストのペリー荻野さんによると、
「みんなに愛される作品があった方が豊かな世の中になる」と持論を掲げていた。
ただし、力が入りすぎるとうまくいかない。
「鼻歌とかで出てくるくらいの方がいい」と明かしていたという。
CMソングを手掛けるに際し、その企業のトップに会って意気投合するとヒットしたとの経験則を挙げていたともいい、
「人を見る目もあったのでしょう」。
◆次世代へ平和な社会願う
近年は国内外の情勢を憂い、平和への思いを口にしていた。
2015年、作家の野坂昭如さんの葬儀・告別式では
「戦争を知る人が少なくなっている。
僕らが死んだら心配だ。
もう少し頑張ってお伝えしなくちゃいけない」と声を上げていた。
特定秘密保護法に反対する市民団体にも名を連ねていた。
国民的ヒットソング=みんなで歌える歌。
いちずにがむしゃらに手掛けた作品には
「社会が平和で、人々が幸せになるように」 と思いを込めていた。
(文章執筆:藤浪繁雄 氏)
-------------------------------------------------------------------------------------------------
誰もが口ずさめる歌の数々。
そこで、当ブログでも彼の足跡を辿ってみたいと思います。
まずは、自分が生まれる前の1963年のテレビアニメから。
ふっるー!!
狼少年ケン 【op】
さて、“わーおわーお、わおー♪”の部分、「どこかで聞いた覚えが…」と思われた方いません。
そうです、NHK総合「サラメシ」での「クイズ・私のサラメシ」のコーナーで流れてます。
つづいて、幼年時代の自分にも深く刻まれたTVアニメから。
幼い頃、小学校の長期休暇(夏休み、冬休み、春休み)に合わせて
テレビ朝日(かつてはNETテレビと言われていました)の番組編成の方々は
午前中に東映アニメーションの作品を再放送されていた。
小林亜星さんが手掛けていた「魔法使いサリー」「ひみつのアッコちゃん」も
それらに含まれていた。
当時のテレビ朝日の編成局の皆様には
ほんとうにお世話になりました。
(今のワイドショーの何という殺伐さと時間の長さ、
ゴールデンタイムはお笑いタレントの痴話番組ばかり、
哀しい。)
魔法使いサリー1966_op
「この曲のバックのバンドは 薗田憲一とデキシーキングス!
みんな、デキシーキングス聴こう!
別バージョンの魔法使いサリーのうたもあるからみんな聴こう!
薗田憲一とデキシーキングス!
みんな聴こう!!!」
矢澤にいさん のコメントより。
知らなかったぁ・・・
言われてみれば、確かにそんな楽器編成のようで。
セッション’79 園田憲一とデキシー・キングス
公式ホームページ(東映アニメーション):
https://lineup.toei-anim.co.jp/ja/tv/sally/
今でも忘れられないのが、
「ポニーの花園」という作品なんですが、
それは皆さんご自身で探してみてください。(泣けるんですよ、それ)
つづけて、「ひみつのアッコちゃん」を。
ああー、懐かしいなあー。
特に、水森亜土さんのエンディング「すきすきソング」が好きだったぁ(笑)。
ハモンドオルガンがまたイカシていましたね。
そういえば、この2曲が入ったシングル盤(日本コロムビア)を買った気がする。
ひみつのアッコちゃん(1969) OP&ED ((ステレオ))
公式ホームページ(東映アニメーション):
https://lineup.toei-anim.co.jp/ja/tv/akko/
「昔のアニメは男女の垣根がなかった。
秘密のアッコちゃん、魔法使いサリー、リボンの騎士
女の子向けのアニメも男子は見ていた、
描いているのも赤塚不二夫 横山光輝 手塚治虫と男の先生だった❗」
三好潤一 さんのコメント。
その通りです。
自分もそうだし、中学くらいまでは姉に隠れて「りぼん」を読んでました。
陸奥A子さん、田淵由美子さんのヒット作のキャラのピュアさに心惹かれ、
今では絶対に載ることのない巴里夫先生の「赤いリュックサック」などの戦場まんがシリーズに泣いた。
むしろ「魁!男塾」「路線転向後の幽遊白書」など、
ケンカ&バトルものが多い「週刊少年ジャンプ」は野蛮で嫌いでした。
ものすごく意外なエピソードを見つけた。
「赤塚先生は、ギャグマンガより少女漫画を描きたかったらしいですね。
でも既に〔おそ松くん〕が小学館の少年サンデーで受けていたので中々その機会が無く、
集英社の編集者に懇願したところ
『魔法なんて今時流行らないよ。』と一蹴されましたが
『一度で良いんです。是非描かせてください』と頼み込み,
『一度だけだよ』という約束で「りぼん」に一度キリの読み切りとして掲載。
それが予想外に受けて連載開始となりました。
ご存命中の頃、赤塚先生は
『アッコちゃんが居なければ、今の僕は存在しなかった。
アッコちゃんが僕に夢を与えてくれたのだ。』
と振り返っていました。」
rikoyan775 さんのコメント。
へぇぇ(・□・;)
-------------------------------------------------------------------------------------------------
東映アニメーションだけではありません。
タツノコプロもあります。
タツノコプロと言ったら、今もなお”これ”じゃないですか。
ガッチャマン (1972) OP2 - GATCHAMAN OP2
"ガッチャマンの歌"
歌: 子門真人、コロムビアゆりかご会
作詞: 竜の子プロダクション文芸部
作曲: 小林亜星
編曲: ボブ佐久間
よーく覚えております。
日曜日の18時にフジテレビ系で放送されておりました。
(今は「ちびまる子ちゃん」の放送時間です)
当時は子供のファン層を意識して『テレビ隊員募集』なんてやってて、
抽選で写真とその子のエピソードなどを紹介していた。
(今思えば、それはやり過ぎかも)
「昔のアニソンの名曲ってどれもイントロからかっこいい
中でもこの曲は完璧」
yagamon0121 さんのコメント。
「何もベースの無い所から、ここまでの世界観を創り出した、タツノコプロ。
しかも戦後27年、今からほぼ50年前の作品とは思えない。
このレベルのアニメが無料で見れた子供時代に感謝するしかない。」
Sou Sora さんのコメント。
まったく同感です。
「当時、小学生の私は、ジュンの白いパンツが見えると、ワクワクしました。😍」
6511HIRO さんのコメント。
同感です。(〃▽〃)ポ
あの中には何かものすごい神秘が……長くなるのでカット(笑)。
「子門さんの声なくしては成立しない、まさに神の領域。」
28 TARTHERZEAL さんのコメント。
「イントロ1、イントロ2、
一番、間奏、二番、
イントロ2、三番、後奏」
キッチリそろってるのに3分ないっていう簡潔さもいいんだよね、この時代の主題歌は。」
あまのノロイさんのコメント。
理論的ですなぁ。 これはボブ佐久間さんのアレンジテクニックですね。
DJを意識した12インチ・シングルが出るまでは、大切なものを限られた時間の中で表現する事が鉄則でした。
「オーケストラ演奏だが、エレキもあり、ソウルフル。
完成度が凄く髙い。
日本のアニソンって何でこんなんなに完成度が高いのかなと思う。」
エーリッヒハルトマン さんのコメント。
同感です。 これもボブ佐久間さんのなせる技です。
とどのつまりは、これです。
「小林亜星さん逝去の報に接し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
少年たちに多くの勇気と優しさを育む楽曲を手掛けられた御恩は忘れません。」
ふじみのる さんのコメント。
あ、まだまだ書きたいことなので、続けます。
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2021年6月21日付訪問者数:201名様
お付き合いいただき、ありがとうございました。