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音楽大好き男の徒然なる日記

MD(ミニディスク)に勝る音楽保存メディアはあるのか?(現時点ではない筈)

2012-11-03 | 音楽
量販店・家電販売店に行って、改めて驚いた。
ポータブル音楽プレイヤーが「ipod」発売後、その流れの“ハードディスク(HD)タイプ”がすっかりメインとなってしまった。  

思えば2000年に入ってから、録音録画メディアがテープレス化していった。
確かにオープンリールは重かったし、カセットテープを愛用していた方ならおわかりと思うが、
使用機器によって巻き取りの力(トルク)が弱かったり途中で固まってしまったり
使っているうちにテープにヨレや亀裂が入ったり、最悪切れてしまう。
もしベータ式のように「メタルポジション」「ハイポジション」や「3ヘッド式デッキ」が残って
安物のノーマルポジションや120分テープから淘汰されていったのなら、
今ももっと価値が高く扱われていただろう。
現状でのカセットテープは、HDタイプ&デジタルメディアについて行けない“お年寄り用”扱いとなって、
いつ壊れてもかまわないチープものと化してしまったのだ。
ああ無情。

1990年代に入って普及したMD(ミニディスク)は、ポータブルプレイヤーに入れてジョギング中に使用してもCDのように“音飛び”しない事から歓迎された。
自分も、2倍モード・4倍モードがついて最大320分まで収録が可能になった「MDLP」がついてからは、主力をカセットからこちらに切り替えた。 
ラジオ番組を録音する際音が切れないメリットがあるし、録音後も余分なCMなどを削除できたりトラック(曲)の順番も簡単に入れ替えられるからだ。
カセットと違って頭出しも簡単だから、演劇などのBGM(劇伴)使用はこっちのほうが不可欠な存在となっている。
(歌舞伎や狂言の業界スタッフは未だオープンリールを使っているようだけど)
また、自分が使っているMDデッキ (ソニーMDS-JB940) はSPモードならCDから録音した音がCDと見分けが付かない位良いので、自分で録音編集した「マイMD」のライブラリーも豊かになっている。

いまipodで音楽を楽しんでいる人たちは、他人からCDを借りてipodに入れたあと、すでに音源が入手困難になってた場合、どうやってライブラリーにして保存するのだろう。
ハードディスク(HD)本体が壊れてしまった場合、すべての音は使い物にならなくなってしまう筈だから、個別のメディアに保存しておく必要があるはずだ。 
USBメモリーは対応機器がないと使い物にならない。
だがCDはMD以上に傷が付きやすいし、パソコンで劣化しないはずの「WAVモード」でCDを取り込んで低速で焼いたとしても、確実に原音よりも質は落ちている。 
だから、自分は未だCD-Rというメディアは信用していない。
なのに、MDを開発したソニーでさえMDデッキもMDウォークマンも全品「生産終了」してしまった。
今MDデッキを新品で買えるのはオンキョーとTASCAMくらいだ。
2014年5月追記:
ついにオンキョーさえも製造終了してなくなってしまった。
そうなるとあとは、TASCAM一社だけだ。

懐事情が悪化したとはいえ、ソニーは無責任すぎるぞ!
卑屈に生命保険なんか売らずに、カセットウォークマンやCD開発時代の精神に立ち返ると共に、
自分らが開拓したメディア(CD・MD)のデッキは販売を続けるべきだ!

2014年5月現在でも、音楽の保存メディアではMDに勝るものはないと思っています。

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