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音楽大好き男の徒然なる日記

夏の終わりの村下孝蔵/「ロマンスカー」(1992)

2020-10-01 | 音楽
コロナだ猛暑だ親しい人の訃報だで、すっかり頭の中から吹っ飛んでいた企画「夏の終わりの村下孝蔵」、
今年は遅れてしまい涼しくなってしまったので、これだけでもやっておこうと思います。


昨年お届けしました「一粒の砂」でもお話した通り、1992年のアルバム『名もない星』は
自分としてはほんとうに名盤でした。

  ↑
オーストラリア・パースでのミキシング、
米国名エンジニア・バーニー・グランドマン氏のマスタリングというだけに、
高音質に仕上がり、
またこの歌はシーケンサーとバンドの融合したサウンドで大好きでした。
でも、時代はミュージックビデオ(MV)が優先となり、タイアップもつかない状態でシングル化、
ソニーミュージック・スタッフの奮闘が報われたとは言えない結果がほんとうに悔しかった。




2019年7月リリースのほぼシングル曲集アルバム『初恋物語~20年の歩み』スペシャルサイトで、
一貫してプロデュースを手掛けた須藤晃氏のインタビューで、
村下さんは契約打ち切り寸前まで不振だったのが悲しい。
  https://www.110107.com/s/oto/page/murashita_hatsukoi_interview?ima=5143

“『同窓會』というアルバムを、作っている最中に亡くなられたんです。
その作業をやっている時には
「20年、経つね」
「これが最後かもしれないね」みたいな話もしていて、
僕らの仕事のタイミングとしても節目ではあったんです。
「昔ほどにはCDも売れなくなっていたし、とりあえずここで一旦終わりにして、
もう少し歳をとったら俺の事務所に来て、地方のディナーショーをまわったりして食いつないで行こうか」
みたいな冗談を言ったりしました。
そんなこと、それまで話したことなかったんですけどね。”

"僕自身は、村下さんの曲はけっこう聴くんです。
仕事しながら聴いているんですけど、やっぱり
“なんて、いい曲なんだろう”と思うんですよ。
売れた曲もあれば、それほどでもなかった曲もありますけど、それは時の運みたいなところもあるから。

やっぱり、村下孝蔵というのは過小評価されていると思います。
みんながもっときちっと聴けば、並みのアーティストにはちょっと届かないところにあるくらいの作品を
いっぱい作っていますよ。
いっぱいあるんです。
はっきり言って僕はプロデューサーとして評価を得ましたけど、そんな僕が、
これはヤラレタ! と思う曲が、みんなが知っているような曲以外にもいっぱいあるんです。"

個人的に思うのは、村上保氏の切り絵集に比べてこのジャケットのインパクトが弱い(=手に取りにくい)事と、
「帰郷」よりも「花れん」「一粒の砂」が欲しかった事、でしょうか。



では、どうぞ。
Kozo Murashita Romance car  村下孝蔵 ロマンスカー(1992)


歌詞:J-Lyric.net
https://j-lyric.net/artist/a00282f/l01aafa.html



ちなみに、ベストアルバムでも下記のものに収録されております。



  下のベスト盤は2枚組で、「一粒の砂」も入っております。

2020年10月1日付訪問者数:269名様
お付き合いいただきありがとうございました。
(ほんとかよぉ……)

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