ああ、またも訃報なのか・・・
「amass」2021年4月28日付記事
「元T-SQUAREのキーボーディスト 和泉宏隆が死去」
https://amass.jp/146577/
T-SQUAREでの活躍でも知られるピアニスト/キーボーディストの和泉宏隆が死去。
和泉宏隆の公式サイトが、4月26日に急性心不全のため亡くなったと発表しています。
62歳でした。
以下、和泉宏隆の公式サイトより
和泉宏隆は、令和3年4月26日に62歳にて急性心不全により永眠しました。
ここに謹んでお知らせ申し上げますとともに
生前中賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げます。
和泉宏隆と和泉宏隆の音楽はいつまでも生き続けます、みなさまとともに。
https://mistyfountain.com/
和泉宏隆は1958年東京生まれ。
4歳でクラシック・ピアノ、
6歳でウクレレ、
中学ではすでにロックバンド活動と音楽ありきで育ち、
高校でビル・エヴァンスを聴いて以来ジャズ・ピアニストを志す。
高校在学中にナイトクラブ等で演奏を始め、
その後実力を買われて歌手のサポートやスタジオ・レコーディング等の実績を積みあげてゆく。
1982年にフュージョン・グループ The Square(現T-Square)に参加。
キーボード、作曲、編曲を担当し、
グループの黄金期のメンバーの1人として、98年に退団するまでに30枚以上のアルバム制作にかかわった。
ショックです。
同じ楽器なだけに、ある意味ポンタさんよりも。
まだ冷静に訃報は受け止められません。
が、和泉宏隆さんも素晴らしいミュージシャンでした。
そこで、「ザ・スクエア&T-スクエア」時代の作品から選んで
和泉さんの作品をご紹介いたします。
(ソロ転向後はどうも生ピアノばかりで地味なイメージになってしまったので)
まずは、和泉さんの代表作、といえばやっぱり「これ」なんでしょうねー。
そう、吹奏楽曲にアレンジされてから知名度が”化けてしまった”「宝島 Takarajima」です。
せっかくアニメ「響け!ユーフォニアム」シリーズでも紹介されていますので、
そちらの映像を楽しみましょう。
「宝島 Takarajima 」フルバージョン(映画「伝えたいメロディー」より)
劇場版の(京都)駅ビルコンサートの楽曲のフルです
作曲:和泉宏隆
編曲:真島俊夫
音楽制作協力:洗足学園音楽大学
演奏協力:フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル2014
↑
初出アルバム『S・P・O・R・T・S』1986年。
ドラムスが則武裕之氏に替わり、デジタルサウンドが強調されるようになった、バンドの転機的一作。
やっぱり吹奏楽の音の圧力には圧倒されます。
舞台袖で聴く機会がありましたが、スゴイです。
余談ですが、編曲された真島先生に一度だけお会いした機会がありました。
ピアノの上手な、ものすごくひょうきんな方でした。 (先生はもうお忘れでしょうけど)
「ユーフォニアム」シリーズ、次の作品を楽しみにしています。
吉川優子・中川夏紀・鎧塚みぞれ・傘木希美たちの物語はもう映像化されないのでしょうか・・・
だとしたら淋しいです。
もしテレビ第3シリーズが決まったら、先に発売されたドラマCDから
「木綿のハンカチ」「飛び立つ君の背を見上げる(全2話)」だけでも映像化して欲しいなあ・・・
さて、これ以降は「ザ・スクエア/T-スクエア」のものからセレクトします。
【追悼】和泉宏隆 T-SQUARE 演奏集(本田雅人 徹底解析より)
【sax:本田雅人 、guitar:安藤まさひろ、bass:須藤満 、drums:則竹裕之】
曲目:「Truth」(安藤まさひろ作曲) 「Traffic Jam」(本田雅人作曲)「勇者(Yuh-Ja)」(則竹裕之作曲)
2曲目の「Traffic Jam」は変拍子を多用した本田雅人氏独特の”ハイテク”な曲で、彼の参加もまたバンドの転換点でした。
(良くも悪くも…テクニックは上がった反面、口ずさめる楽曲が減って聴き手を選ぶようになった?)
メンバーの入れ替わりが多かったとはいえ、時代の変化の激しい中で
歌のないインストゥルメンタル・バンドがここまで続いたのは、
ある意味”快挙”だったと思います。
今年で創始者の安藤まさひろ氏がバンド引退するのは淋しいですが。
OMENS OF LOVE T-SQUARE 30th Anniversary (作曲:和泉宏隆)
オリジナルアルバム『R・E・S・O・R・T』(1985)に収録。
ハワイとLAにて録音、ミキシングエンジニアは山下達郎・南佳孝作品で有名な吉田保氏なので、
ハワイらしい音かと聞かれると「・・・う~ん、どうでしょうねぇ(笑)」
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で、自分が「ザ・スクエア/T-スクエア」でいちばん好きなアルバムは
1984年の『Stars and the Moon』です。
これだけ愛着度が「群を抜いている」、と言っても良いでしょう。
「TRUTH」に代表されるように夏やスポーツのイメージが強い楽曲のなか、
今作は「冬」を思わせる曲が目立ち、
ある意味和泉さんのためにあったアルバムでした。
その 象徴的で静謐な2曲をご紹介します。
「Cry for the moon」 The Square (1984・ ”Stars and the Moon ”)
「遠雷」 The Square ( 1984・ ”Stars and the Moon” )
どちらも和泉宏隆さん作曲、ザ・スクエア編曲です。
Guitar:安藤まさひろ
Saxophone & Lyricon :伊藤たけし
Piano & Keyboards :和泉宏隆
Electric Bass :田中豊雪
Drums :長谷部徹 with 中西俊博 Strings Ensemble
自分にとっては、スクエアのベスト・メンバーでした。
他にも良い曲が満載なので、ぜひお買い求めください。
アルバム『Stars and the Moon』添付ブックレットのメンバー写真、
左から田中豊雪 (b)、和泉宏隆 (ac-p , key)、伊藤たけし (al-sax , lyricon)、長谷部徹 (ds)、安藤まさひろ (ac-g , el-g)の各氏。
(CBSソニー・アナログ盤 28AH 1809 より)
謹んで、和泉宏隆さんのご冥福をお祈り申し上げます。
2021年4月30日付訪問者数:151名様
2021年5月 6日付訪問者数:138名様
2021年5月23日付訪問者数:196名様
2023年4月 7日付訪問者数:114名様
2024年4月 6日付訪問者数:125名様(もうすぐ没後4回忌になります。早いですね)
お付き合いいただき、ありがとうございました。
「amass」2021年4月28日付記事
「元T-SQUAREのキーボーディスト 和泉宏隆が死去」
https://amass.jp/146577/
T-SQUAREでの活躍でも知られるピアニスト/キーボーディストの和泉宏隆が死去。
和泉宏隆の公式サイトが、4月26日に急性心不全のため亡くなったと発表しています。
62歳でした。
以下、和泉宏隆の公式サイトより
和泉宏隆は、令和3年4月26日に62歳にて急性心不全により永眠しました。
ここに謹んでお知らせ申し上げますとともに
生前中賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げます。
和泉宏隆と和泉宏隆の音楽はいつまでも生き続けます、みなさまとともに。
https://mistyfountain.com/
和泉宏隆は1958年東京生まれ。
4歳でクラシック・ピアノ、
6歳でウクレレ、
中学ではすでにロックバンド活動と音楽ありきで育ち、
高校でビル・エヴァンスを聴いて以来ジャズ・ピアニストを志す。
高校在学中にナイトクラブ等で演奏を始め、
その後実力を買われて歌手のサポートやスタジオ・レコーディング等の実績を積みあげてゆく。
1982年にフュージョン・グループ The Square(現T-Square)に参加。
キーボード、作曲、編曲を担当し、
グループの黄金期のメンバーの1人として、98年に退団するまでに30枚以上のアルバム制作にかかわった。
ショックです。
同じ楽器なだけに、ある意味ポンタさんよりも。
まだ冷静に訃報は受け止められません。
が、和泉宏隆さんも素晴らしいミュージシャンでした。
そこで、「ザ・スクエア&T-スクエア」時代の作品から選んで
和泉さんの作品をご紹介いたします。
(ソロ転向後はどうも生ピアノばかりで地味なイメージになってしまったので)
まずは、和泉さんの代表作、といえばやっぱり「これ」なんでしょうねー。
そう、吹奏楽曲にアレンジされてから知名度が”化けてしまった”「宝島 Takarajima」です。
せっかくアニメ「響け!ユーフォニアム」シリーズでも紹介されていますので、
そちらの映像を楽しみましょう。
「宝島 Takarajima 」フルバージョン(映画「伝えたいメロディー」より)
劇場版の(京都)駅ビルコンサートの楽曲のフルです
作曲:和泉宏隆
編曲:真島俊夫
音楽制作協力:洗足学園音楽大学
演奏協力:フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル2014
↑
初出アルバム『S・P・O・R・T・S』1986年。
ドラムスが則武裕之氏に替わり、デジタルサウンドが強調されるようになった、バンドの転機的一作。
やっぱり吹奏楽の音の圧力には圧倒されます。
舞台袖で聴く機会がありましたが、スゴイです。
余談ですが、編曲された真島先生に一度だけお会いした機会がありました。
ピアノの上手な、ものすごくひょうきんな方でした。 (先生はもうお忘れでしょうけど)
「ユーフォニアム」シリーズ、次の作品を楽しみにしています。
吉川優子・中川夏紀・鎧塚みぞれ・傘木希美たちの物語はもう映像化されないのでしょうか・・・
だとしたら淋しいです。
もしテレビ第3シリーズが決まったら、先に発売されたドラマCDから
「木綿のハンカチ」「飛び立つ君の背を見上げる(全2話)」だけでも映像化して欲しいなあ・・・
さて、これ以降は「ザ・スクエア/T-スクエア」のものからセレクトします。
【追悼】和泉宏隆 T-SQUARE 演奏集(本田雅人 徹底解析より)
【sax:本田雅人 、guitar:安藤まさひろ、bass:須藤満 、drums:則竹裕之】
曲目:「Truth」(安藤まさひろ作曲) 「Traffic Jam」(本田雅人作曲)「勇者(Yuh-Ja)」(則竹裕之作曲)
2曲目の「Traffic Jam」は変拍子を多用した本田雅人氏独特の”ハイテク”な曲で、彼の参加もまたバンドの転換点でした。
(良くも悪くも…テクニックは上がった反面、口ずさめる楽曲が減って聴き手を選ぶようになった?)
メンバーの入れ替わりが多かったとはいえ、時代の変化の激しい中で
歌のないインストゥルメンタル・バンドがここまで続いたのは、
ある意味”快挙”だったと思います。
今年で創始者の安藤まさひろ氏がバンド引退するのは淋しいですが。
OMENS OF LOVE T-SQUARE 30th Anniversary (作曲:和泉宏隆)
オリジナルアルバム『R・E・S・O・R・T』(1985)に収録。
ハワイとLAにて録音、ミキシングエンジニアは山下達郎・南佳孝作品で有名な吉田保氏なので、
ハワイらしい音かと聞かれると「・・・う~ん、どうでしょうねぇ(笑)」
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で、自分が「ザ・スクエア/T-スクエア」でいちばん好きなアルバムは
1984年の『Stars and the Moon』です。
これだけ愛着度が「群を抜いている」、と言っても良いでしょう。
「TRUTH」に代表されるように夏やスポーツのイメージが強い楽曲のなか、
今作は「冬」を思わせる曲が目立ち、
ある意味和泉さんのためにあったアルバムでした。
その 象徴的で静謐な2曲をご紹介します。
「Cry for the moon」 The Square (1984・ ”Stars and the Moon ”)
「遠雷」 The Square ( 1984・ ”Stars and the Moon” )
どちらも和泉宏隆さん作曲、ザ・スクエア編曲です。
Guitar:安藤まさひろ
Saxophone & Lyricon :伊藤たけし
Piano & Keyboards :和泉宏隆
Electric Bass :田中豊雪
Drums :長谷部徹 with 中西俊博 Strings Ensemble
自分にとっては、スクエアのベスト・メンバーでした。
他にも良い曲が満載なので、ぜひお買い求めください。
アルバム『Stars and the Moon』添付ブックレットのメンバー写真、
左から田中豊雪 (b)、和泉宏隆 (ac-p , key)、伊藤たけし (al-sax , lyricon)、長谷部徹 (ds)、安藤まさひろ (ac-g , el-g)の各氏。
(CBSソニー・アナログ盤 28AH 1809 より)
謹んで、和泉宏隆さんのご冥福をお祈り申し上げます。
2021年4月30日付訪問者数:151名様
2021年5月 6日付訪問者数:138名様
2021年5月23日付訪問者数:196名様
2023年4月 7日付訪問者数:114名様
2024年4月 6日付訪問者数:125名様(もうすぐ没後4回忌になります。早いですね)
お付き合いいただき、ありがとうございました。