shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

音楽がまだ活きてたあの頃…映画「ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD 1987」を観た

2013-10-28 | 日記
公式映画ホームページは ↓
http://www.beatchild.jp/



1987年、
国鉄が分割民営化し、中島みゆきさんの「オールナイト・ニッポン」が終わった。
のどかな山郷がリゾート開発に振り廻され、大都市の庶民が地上げに泣かされた。
確かにあの時代に自分は生きていたのだ。
あの会場にこそいなかったが…

よくもまあ、こんな貴重な映像が見つかったものだ。
というより、なぜ今までこんな貴重な映像を加工しなかったのだろう。
ザ・ブルーハーツ
レッド・ウォリアーズ
ハウンド・ドッグ
白井貴子 & Crazy Boys
岡村靖幸
ストリート・スライダーズ
BOOWY
渡辺美里
尾崎豊
そして、佐野元春 with The Heartland
こんな出演者が一堂に集まることは二度とない。
しかも、すべてマルチトラックで録音されていたみたいで、バンドの演奏と観客の歓声がきっちり区切られている事に驚いた。
明らかにこの映画のためにミックスダウンをしたようだ。
(音楽監督は佐久間正英氏で、エンジニアは佐野元春作品で知名度を上げた坂元達也氏)
それにしても、野外ライブでここまで悪天候を押してやったものも他にないのではないか?
白井貴子なんか、ステージに飛び込む前の苦悩と葛藤が本当に印象的だった。
…スゴかった。 素晴らしかった。
期間は限られているし、DVD化も放送もないそうなので(レコード会社間で権利問題もあるだろうし)、ロックファンは早いうちに観ることをお勧めする。
最後のナレーションの「ベイビー、大丈夫かっ」が胸に残る。
……なんとか大丈夫だ。

エンディングテーマ:ウラニーノ「音楽はあるか」も映画に負けずに光っていた。
今これだけ骨のある歌も貴重だ。

                           作詞・作曲:山岸賢介
 (中略)
悲しみの終わりを告げる鐘のように
戦争の終わりを告げるラジオのように
瓦礫の町に響き渡る子供たちの笑い声のように
愛する人の鼓動のように
例えば誰かの生きる希望になるような音 それに勝る音楽はあるか

沸き起こるように 降り注ぐように 鳴り響く
歌はあるか そこにあるか 音楽はあるか

讃え合うように 分かち合うように つかみ取るように 奪い去るように
解き放つように 咲き誇るように
音楽はあるか 
音楽はあるか 
音楽はあるか…
                         同名オリジナルアルバム・タイトル曲

マニュアル通りの「切なくて、会いたくて」しか歌ってないつまらない歌で「泣ける」と言ってる、音楽に無知な女子パーソナリティと太鼓持ち程度のディレクター。
音楽の価値よりFAXテーマに夢中になってる構成。
そんなのが今の民放FMラジオ番組を回しているのにガッカリしている。
(違うと言えるのなら、ターゲットリスナーは30歳までに限定せずに、居場所が見つからなくて塞ぎ込んでいる人や仕事を失いそうな状況で歯を食いしばっている男に、「負けてたまるか!」と熱い涙を流せる歌をかけて欲しい)

骨のある歌を叫び続けている名もなきシンガーよ、負けずに歌い続けていて欲しい。
君に会いに行くから。
君を見つけ出すから。

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