(神代植物公園のアジサイ 6月8日撮影)
配属からどれほど経ってからかは記憶していませんが、おそらく1か月後程度だったと思いますが、担当業務が決まりました。
担当は、基本購入品目毎というのがこの会社では一般的でした。例えば、事務用品担当、機械や工具などの担当、それとメーカーですので主な購入品は原材料や部品となりますが、部品の場合は品目毎(ゴム・樹脂部品、加工外注部品、ネジ・ナットなどの市販品、等々)ということになります。
品目毎担当というのは意味があります。品目の特性を熟知することで、それぞれの品目の価格分析などの手法を深めることが出来るためです。販売側は当然その品目の専門家ですから、購入側も専門性を深めないと価格交渉で不利となるためです。それと、価格面だけでなく、納期管理の面でも、購入依頼の納期に無理がないかなどの確認もその品目の特性を知っている必要があるからです。
ということですが、私の場合は新人ということで、深くということより、広い知識を持てるようにということもあったと思います。品目別担当ではなく、ある製品に使われる部品全般の購入担当ということになりました。当然、部品全般といっても、その製品は生産量の少ない製品でしたので、新人でもこなせる事務量でした。
その製品は社内用語でR製品と言われていたのですが、ということで、Rの部品購入担当の仕事がスタートしました。
担当は1年ほどだったと覚えています。もっとも、この担当で価格決定などの苦労の記憶は全くないのです。古い製品で同じものを繰り返し購入するだけで、新規に購入する部品はほとんどなかったためです。
ということで、業務は順調に進んだかというと、そうでもありませんでした。
苦労することになったのは、納期管理の面でした。その話は次回にしたいと思います。
(つづく)