八月に…

2013-08-01 23:23:18 | 日記
8月、葉月。これからが夏本番。甲子園、高校野球の組み合わせが、新聞に載っている。青春という言葉がよぎる。私にとって、また、もうひとつの夏のイメージは、戦争。小学生のころ、夏休みに高校野球をテレビで見るのは、本当に楽しみだった。8月の朝、テレビをつけると、広島、長崎の平和式典、終戦記念日があるため、ただ、テレビを見ようとしたら、その様子が中継されている日があった。私も戦争を知らない。でも、戦争で人が死に、大切な人との別れがあるということは、わかる。そこに来て亡き人を思う人の多さは、悲しみの大きさのようで、計り知れない悲しみがあった。「きけ、わだつみのこえ」を、私がその戦争に行くしかなかった人達と、同じ歳だったころに読んだとき、平凡に平和に生きる自分と、命を思い刹那的な生に燃え尽きようとする義との、あまりにも大きな違いに立ち尽くすように感じた。そして今、母,となり子を持つ身になったとき、命のかけがえのないことと、それを失う悲しみを、ほんの少し知るようになったのかもしれない。8月、それはジリジリとした暑さに耐える、酷い生の悲しみをじる月なのかもしれない。