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日曜日に、夫と墓参りに行った。夫の家の墓と、私の家の墓と、二つの墓参りをした。ここ数年は、いつもこうしている。最初は、何か抵抗があったけども、夫とこうして一緒に行けるのは幸せなことと考えることにしている。私の父は、私が小さい時、亡くなった。私が結婚した時、母は私に「いいな、あんたは私が(夫と)死に別れた歳に結婚するのたわから。これから、一緒なのだから」というようなことを言った。私の母は、私の父を愛していた。父の命日に墓で、手を合わせ、何やらつぶやく母の姿に、私は母の父への強い思いを知り、死に別れの寂しさを感じた。そう、あなたは父を愛していたのですね。時は流れ、母はご飯を炊かないようになり、真空パックのご飯を食べるようになった。仏様(父)にご飯があがることが、なくなった。父の写真を見て、あなたは父との思い出を思い出すことは、あったのだろうか。母を連れて、父の墓参りをしたある年、母は父の墓の前では立ち止まらず、そこに語ることもなく通り過ぎ、ただ隣の墓の名を読み上げた。おぼつかない足取りで、また、その隣の墓の前に行き、その墓の名を読んだ。そうして、次々墓の名を読みながら、墓地の中を歩き回った。この時が、母と一緒に行った、最後の父の墓参り。以後、父の墓へは、私一人でお参りしたり、夫と二人で行ったり。父の墓の前で私は思います。「この墓に、母は死んだら入るでしょう。でも、私はどうしましょうか。夫となった人と暮らす時間が長くなりました。私はあなた達の娘でしょうか?それとも、夫の妻なのでしょうか?わからなくなってきましたよ。」