雄一郎の半生
興信所の調査には、依頼者の
言っていることが、理解できない
内容もしばしばある。
その中でも、意味不明な依頼を
紹介します。
ある相談が入って、依頼者の元に、
依頼者の夫婦は、奥様がここ暫く
電波が頭に当たると言うのだという。
最近は、自分もそんな気がしている
と言うのだが、典型的な病気の
場合が多い。依頼者は何が原因で
そんなことになるのかを、調査して
欲しいという。
こうした場合は、まず、家の立地を
調査し、続いて盗聴器、電話の
盗聴器の設置についての調査から
始めるのが、いつものパターンだ。
でも、結果はいつも同じで
何ら異常はない。
後は、依頼者の常用している
薬について尋ねるのだが、
多くの場合は、睡眠薬の常用
などがある。
この依頼者も、精神科に何度か
通った過去が有り、旦那様も
次第に奥様に同情して自身も
電波が頭に当たってくると
思うようになっている様子だった。
調査内容を報告書にまとめて
屋内の盗聴や、電話の盗聴、
その他の不審者の接近などは
無いことを告げて、調査は
終了となった。
後日、依頼者の旦那様より
連絡があった。
「あの時は、お世話になりました。
今、妻は入院をしていて私は
以前のような電波が頭に当たる
事も無くなり、娘と一緒に暮らして
います。ありがとう。」との
事でした。恐らく旦那様も当時は
精神的に病んでいたのでしょう。
まだまだ、続きます。
興信所のおかしな話は。
次回につづく
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