雄一郎の半生
永く人間をやっていると
不思議な体験も多々あり
ます。時期はランダムに
なるが思い出せる限り、
記録したいと思います。
まずは、弟の事ですが
私の弟は17歳で
事故死しています。
たった一人の弟で
5歳離れていたと言う
ことも有り可愛い
弟でした。事故死する
暫く前に一緒に
夕食を食べて弟が
立ち上がり自分の部屋に
向かう後ろ姿が、妙に
悲しいと感じることが
しばしばありました。
後ろから何故か
抱きしめたいという
衝動に駆られたのを
覚えています。
それから、事故の当日
自宅に高校から帰ってきて、
友達の家に行くと
言い残してあっと
いう間に家を出て
行きました。
その夜、弟は
帰らぬ人となりました。
生前のあの悲しそうな
後ろ姿は、すでに魂が
抜けていたのでしょうか?
当日、何故、自分は
引き留めなられなかった
のか暫く、自己嫌悪に
なりました。
祖母は、弟の手相を
生前見たことがある。と、
言っていましたが、
生命線が半分しか
無かったと弟の死後に
話をしていました。
やっぱりそんなことが
あるのでしょうか?
私が、死んだら
一番先に会いたいと
思っています。
次回につづく。