社労士みょうみょうのちょこっとセミナー

社会保険労務士の仕事を通して思ったことや考えたことを書いています。また制度や法律について、自分なりの解釈でお伝えします。

労働基準法って知ってますか?

2014-03-12 05:00:53 | 労働基準法
労働基準法って聞いたことありますか?

ある!ある!

そうですよね、働く人の多くは

この法律の名前ぐらいは聞いた事があるはずです

高校生や大学生、もしかしたら

中学生でも知っている人がいるかもしれません

とっても身近な法律です

アルバイトをしている高校生にだって

関係のある法律なんですよ

名前は知っているし、なんとなくどういう

法律なのかも知っているけど…

という人、もう少しくわしく中身をみてみましょう!

まずこの法律は

昭和22年(第二次世界大戦終了の直後ですね)にできた

けっこう古い法律です

同じく労働に関する法律「労働契約法」は

平成20年にできているので

歴史がずいぶん違います

(労働契約法については後でお話しますね!)

労働基準法の目的は

労働者の保護です

雇われて働くということは、

労働力を提供するので、その対価として

賃金をいただきますよ

ということです。

労働者は働く義務と、賃金をもらう権利があります

会社(社長とか)は賃金を支払う義務と、
労働力を得る権利があります

つまり、労働契約が結ばれるのです

法律上の拘束が生じるのです

さて、この契約ですが

契約自由の原則というものがあり

中身は当事者が自由に決めることができるのです

たとえば社長さんが

「時給は300円だ、休みは半年に1ぺんほどでいいだろう」

という条件をだしたとします

誰がこんな条件で働くかって?

すごーくお金に困ってて、にっちもさっちもいかないとき

「とりあえず、メシぐらいは食わせてやる」

と付け加えられたら、ひょっとして働くかもよ…

まぁ、これは極端なたとえだけど

言いたいことはこういうことなんです

社長と労働者だと、社長のほうが立場が強いってこと

弱い立場の労働者は、労働条件が悪くても選択肢がなかったり

あっても知らなかったりして

悪い条件で労働契約を結んでしまうってことです

だから、労働者が不利に、

不当(道理に外れた、常識外のとかいう意味です)に

扱われないように

労働条件の最低基準をこの法律で規定しているのです

これが労働者の保護です

ところで、最低基準って…

ひとによって最低基準が違う気がするけど…

法律では人たるに値する生活

ができるだけのものとなってます

これは憲法25条の

">「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する


からきています

最低基準、最低限度と続くと不安になってくる

最低でいいのか…法律が保証しているのは最低の基準なんだな

そう心得といて間違いない

最低の基準を定めた法律が守られていないとしたら…

次回はちょっと歴史をさかのぼります