そもそも現状のまま延長する方が最悪だと思う点 前編
安易に定年延長が叫ばれている事に対し危惧を感じます
普通に定年だけが延長されてしまう弊害の方が大きいからです
ⅰ老害を引き起こしている経営者や管理職が、そのまま更に長々と居座る結果となる
・老害となっている経営者や管理職が継続して企業に居座れば当然ながら所得格差が更に開きます
・新卒の給与を含め更に立場の弱い人の給与が下がります
(自分の給与は下げないでしょうから)
・既に様々な社内弊害を引き起こしている老害達による経営方針の無変更
(バブル意識のままだろうし)により倒産する会社が続出する
ⅱ加齢に伴う知能の変化 (年齢により能力は違う)
《マサチューセッツ工科大学ジョシュア・ハーツホーン氏の記事から引用》
大雑把に解釈・説明すると語彙力は年齢が上がっても衰えないが、50歳を過ぎた時点で色々な脳の能力はピークを過ぎている事になる
当然ながら判断力は落ちるだろうし、注意力が落ちればミスも増える
知識や経験は増えるのですが、それが変化に対応出来る要素になるか足枷になるかは仕事内容等により、かなり違うと思います
経験により蓄積してきた能力が使えるかどうかは別の問題です
ⅲ変化の速い今の世の中では経営能力的には下がると思います
経営は変化に対応して打てる手を打っていく事が本当の仕事です
定年延長により変化に対応しきれていない人達や新しい情報・技術の変化を学んですらいない人達が、継続して経営者や管理職のままでは企業は対応力を失います
定年延長は役職定年を先に決めてから実施するべきです
(多分、経営者や役職者で残れないなら老害達は辞めてくれる筈です)
時代が変われば経験が邪魔になる事すらあるのですから
(特に経営は対応速度が必須です)