大会の中止、各イベントの中止・延期など全国、いや全世界に及んでいることでしょう。
そんな中富山県支部連合会ではオンラインでのイベントを開催しました。
一つはネット交流戦。二つ目は富山県のトップアマとプロとのガチンコ対決。
今回も廣田連合会会長の想いのこもった記事とともに紹介していきます
今回のウイルス騒動で、3月以降、各大会を中止や延期にせざるを得ない中、各学校も休校となった。
「子供たちに囲碁を楽しませてやりたい。何か妙案はないものか」との思いから
4月から少しずつ希望者を募り始めて、5月と6月の3か月間、表題の交流会を野狐ネット対局場で
実施することにした。
下島八段、大表三段、長徳二段の棋士の他に、県内のアマ高段陣など指導者15名。
そして高校生以下のジュニア15名がエントリーし、毎日のように楽しんだ。
当然、中にはネット対局は初めてという子たちもいる。
囲碁は生涯楽しめる趣味、まずは、気心の知れた指導者や仲間とそう勝敗を気にすることなく、気楽にネット対局に親しんでくれたらよい、が一番の願いだった。
指導対局や仲間同士の対局は自由対局で設定するので勝敗は気にしなくてよいのだが
だんだん慣れてきた子たちの中にはレーティング対局も利用するようになってきた。
こちらは成績により段級位が上下するし、ほとんど初めての知らない人たち(特に中国や韓国の愛好家)との対局だ。が、適度な刺激もあり、それが功を奏したのだろう。
初めてに近い子もそして中には1日の対局数が19局!という頑張りやさんも現れはじめた。
面白くなってきたのだ、こうなれば強くならないはずがない!
また子供同士、チャットを通して、同じくネット対局で腕を磨いている県外の同世代の友人が出来ただけでなく、中国や韓国など初めての人たちとも対局することに抵抗がなくなったことも良かったことと思う。
そして交流会の最後のイベントとして、「プロ棋士と県内若手アマのガチ対決」を企画した。
同じくこの間、手合いが休みだった棋士への応援の意味もあり、また、日頃指導してもらっている強豪たちの真剣な対局を子供たちに観戦してもらいたかったこともある。
彼らは何がきっかけで「もっと強くなりたい!」と思うかわからないからだ。
出場した棋士は3名。対するアマは
谷村康成北日本本因坊(野狐五段)
川腰悠平元北日本本因坊((野狐九段)
宮岸黎明朝日アマ名人(野狐九段)
の三名、いずれも県を代表する二十代、三十代の強豪。
対抗戦形式で、手合いはアマの定先。当初は、一局のみの予定だったが
アマ側の善戦もあり、内容が濃くたいへん好評だったことで、急遽トーナメント戦に切り替えた。
結果は大表三段と長徳二段の間で決勝が行われることになった。
その一局をご紹介しておきたい。
気鋭同士の対局は、観戦する子供たちにとっても大いに刺激を受けたに違いない。
勝負は、兄貴分の大表三段が終始局面をリード。紆余曲折はあったが最後は中央の大きなコウを解消。上辺白112から114で生きがある!との決め手は見事だった。
◆感想
★大表三段「どの碁も楽しんで打てました。最後はしのぎを発見できてよかったです」
★長徳二段「中央の戦いで黒65のハネが打ちすぎ。白66に切られて打ちにくくしました。65では66の下に一間に飛んでおくくらいだったと思います。勉強になりました。」
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今後もリアルな大会を開催しにくい状況が続くかもしれない。このネット対局を利用したイベントをこれからも考えていきたいと思っている。
二人は、7月の対局再開後、早速良い結果を出して、それぞれ第30期竜星戦の決勝トーナメントの出場を決めた!
大表三段は4度目、連続出場を続けており、一方長徳二段は初出場!県出身棋士として、ツートップの雄姿をテレビで観戦できるのはファンとしても嬉しい。勝ち抜き戦なので、遠慮しないでどんどん勝ち上がってほしいと今から期待している。
記事 :(風夢)
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