相部屋の住人のカーテン越しにあるそれぞれの物語が面白い。通路ですれ違う時の会釈ぐらいの関係で、お互いがお互いの事を気遣っている。カーテン越しの情報によるとどうやら一人を除いて同じ種類の病と闘っているようで、もちろん私が最年少で他のお二人は親と同じぐらいの歳だと思う。一番特徴的なのはお見舞いにくる人の頻度と種類で、そこからその方の普段の生活背景を推測して、隣人を理解しようとしている。おそらく僕も諸々推測されているだろうし、小さい子供がいてお父さん大変やろうなぁ!と一番心配されているかもしれない。
みんなの共通の願いは健康である。そのことだけは共通してそうだ。