悪性リンパ腫(癌)になってから色々思うこと

令和元年8月、43歳の時に悪性リンパ腫ステージ4の診断を受け治療、令和2年3月に寛解。
色々思うことを記録します。

血液内科のドクターの役割

2020年03月06日 | 日記
私を担当してくれている血液内科のドクターをみていると、血液関係の病気、白血病や癌などの専門医であることと同時、メンタルケアのプロだなぁと感じました。

PETCTやMRI、血液検査などのデータを基に治療をしていかれるのですが、治療を受ける患者側からすると目に見えない敵との闘いになりとても不安になります。しかも抗癌剤治療がとてもキツく、途中でリタイアする人も多いそうです。身体のケアをするのと同時に、大切なことは心のケアだと感じました。

入院していると毎日様子を見に来てくれて、ひとこと、ふたことかけてくれます。その数分の間に身体の状況や心の様子を診てくれていたんだろうと思います。
一回目の入院の時は特に辛く話すのもしんどかったので、ドクターや看護師との会話を必要最低限に抑えていました。個人的には省エネモードに入っていたのですが、本来の私はよく話すほうだと思います。
そうこうして8日ぐらい経った頃だったと思うのですが、無口過ぎたのでしょうか、メンタルがやられそうだということで、外出や外泊を勧められ、精神安定剤を処方されそうになりました。とても心配してくれていたようです。治療が辛く自暴自棄や鬱になったりするケースもあるようなので、自分では省エネモードでいたつもりだったのですが、実は鬱の一歩手前だったのかもしれません。外出や外泊をして、病院外で家族と過ごすことが気分転換になり、病院内でのドクターや看護師との会話も増えていきました。

治療が長期にわたる苦しい闘いの中で必要なことは、抗癌剤や薬だけではなく『人の優しさ』だったんだと、気付かされました。専門技術を支え、活かすには、人間性や心の部分が必要だと担当してくれたドクターから教わりました。これはどんな職業でも同じことだと思います。私も子育てや仕事の時に心の部分を意識していきたいと思いました。

私は良いドクターに巡り会えました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿