日々穏やかに・・・   

デジカメをバックに入れて、アッチぶらぶらコッチぶらぶら・・・癒されながら癒しの写真を撮っています!
 

父の造った芋羊羹・・・・

2015年01月21日 | 幼き頃の思い出
      美味しかったですよー

    お正月には〝寒天にあんこ〟を入れて、羊羹を作ってくれましたが・・・
    これは〝家族が食べる正月用〟でした。

〝芋羊羹〟は商売用で、製造販売をしていました。
寒くなって芋の収穫期が来ると、製造が始まるんです。

       毎日 藁の俵に入った〝芋〟が届くんですよ。
       母と長姉は皮むき器で、きれいに皮を剥くんです。
       父は芋を輪切りにして、ミョウバンの入った水桶にいれます。
       綺麗に出来上がるように、灰汁を抜くんでしょうねー

 夕方になると、大きな釜土に大釜を乗せ、そしてその上にこれ又大きな蒸しセイロを三段重ね・・・
 〝輪切りの芋〟を入れて蒸かすんですよー

    下のセイロから、蒸かし上がると、それを取り出して木の樽に入れて粗潰し!
    太い棒で突くんですねー
    そして・・・・棒を廻して・・・ネットリと出来上がり!

    熱いうちに〝経木〟を敷いた四角い木箱に、大きなヘラで叩き付けます。
    四隅から入れていくんですよ!
    幼いながら、見ていて職人技の凄さを感じました。

 一つのセイロに入れる量が同じになるよう、きちんと秤で計っていましたよ。
 几帳面な父だったのか、職人として当たり前だったのか・・・

 これは冬場の仕事なんです。
 翌朝 冷えて固まったのを、等分に切って販売卸しをていました。
 親も姉たちも、今の若い人達には出来ない、大変な手作業をしていたんです。
 私は小さかったので、見ていただけの子でした。


         ですから 毎日〝藁俵〟が出るんです!
         朝から これらで焚火をしていると、道行く人達があたっていくんですねー
         偶には中に芋を入れて焼き芋にしたり・・・

         〝剥いた皮は〟???
         多分〝養豚業者〟が持って行ってくれたみたいです。
         うろ覚えなんですが・・・ 豚さんの餌です。

         かれこれ60年も前の事なんですが・・・
 

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