主演は、ホアキン・フェニックス。
3年前、「ジョーカー」で注目を浴びたね。ちなみに故リバー・フェニックスの弟です。
独身貴族でラジオジャーナリストの仕事をしているホアキン演じるジョニーは、亡き母の介護で揉め疎遠となっていた妹から、9歳の甥ジェシーの子守を依頼される。
初めのうちは微妙な空気に包まれ、ギクシャクしていた二人だが、次第に打ち解け親友のような間柄に。
妹の夫は精神を病み、入院した事でジェシーを預かる期間も延び、結果録音取材の現場に連れて行くハメに。
ジェシーは大人の事情をよく見て育ったため、生意気でストレートな質問をジョニーに浴びせてはうろたえる姿を面白がる。
両親の危機に寂しさを隠せず、時にジョニーを試し挑発したり。
ジョニーは疲弊しながらも、つかの間の父親代行に没頭。なんとも微笑ましい二人の姿。
やがて、妹がジェシーを迎えに来る。
不思議な事に妹との関係も今回の事で緩和され、互いを理解し合うようになる。
まさにジェシーは小さな立役者。
映画の中で、多国籍のこども達へインタビューが行われている。
親の事、友達の事、性や私生活の悩み、自分自身について、将来の夢や希望、差別や社会の仕組み、政治や自然について等々。
子ども達に制限をせず、自由に語らせる。皆リラックスして思いを語る。目を輝かせながら。
一人一人のこどもを慈しむように、インタビューはエンドロールが終わるまで続く。
ジェシーの声で、テーマが語られる「未来は予測できない事が起きる。でも前に進むしかない。先へ先へ」
映画館でなければ寝てしまうかな。モノクロは何狙いかな?でも、地味にたたみかかるメッセージから静かな感動をいただきました。
写真は、東海テレビのキャラクターイッチー。緩くてかわいい。
数年前に東海テレビのモニターをした時、お土産でイッチーの大きなバスタオルをいただきました。