うお!ブルマ履いてる〜!まさにこの時代を語るシュールな体操着。しかし、五人の女子ボート部員それぞれかわいいし個性的で、やっぱ田中麗奈ちゃんは光ってるし、足が長くてきれい。
この作品は、原作者敷村良子氏の私小説。
世代が同じだから、当時の高校生の雰囲気とか、描写風景とか懐かしくってワクワクしました。
ストーリーはすごく単純明快。出来のいい姉と比較して、何の取り柄もない少女が、高校生活を謳歌しながら自分を変えようと奮起して、女子ボート部を結成する。
集めたメンツは、運動経験もろくになく、ボートについての知識も意欲も薄い子ばかり。基礎体力をつける事からスタートし、合宿や試合を積みながら試行錯誤。紆余曲折ありながら成長していく。
初恋要素も取り入れたり、セリフも緩くて楽しくて自然体。瀬戸内の海を進むボートって、すごく美しい。五人が一隻のボートに乗り、一人は進行報告と反対の向きで隅に座り号令をかける。残り四人で息を合わせ漕いでゆく姿に見入ってしまった。
弱小チームになんか訳ありの元選手のコーチが配属され、だんだん気持ちを寄り添わせながらまとまってゆく。こてこてのスポコンものとはまた違う楽しさに溢れる作品だった。
ちょうど、先日松山で土砂災害が起き、美しい自然が崩壊するという悲しいニュースが流れ、復興を祈る気持ちで決勝戦を応援しました。