もう半年くらい行ってない。前には、歯のクリーニングと定期検診で指示通りこまめに通っていましたが。コロナのリスクもあるので控えていました。
5時に予約が取れ、てくてく歩いてドアを開けると、受付にDr.自ら座って待ってた。
他には患者はなく、以前は何冊も揃っていた週刊誌もとっぱらってあり、キッズコーナーのおもちゃ、絵本もなく閑散とした印象。
Dr.は、私が靴を脱ぐ前から「いつからなの?いつから痛むの?」と質問。保険証の入った財布を取り出しながら上がりましたが、待ちきれないように「どんな風に痛いの?」とたたみかける。
えーと。あの、2週間くらい前から・・・
財布のファスナーが着ていたレースのカーディガンに引っかかり更に焦る。
「じゃ、診てみるから診察券置いてから中入って」
はあ、はい。
真ん中の診察椅子に座るよう促され、口を開けると
「ふーん、これはいつから?」
とまた同じ質問。6月8日に口腔外科で親知らずを抜き、その後かなり痛みが長引いてやっと回復しかけた頃から痛み出したと答えると、
「じゃ、とりあえずレントゲンを撮るか」
レントゲン室で歯全体を撮影。
Dr.は、ワンオペで働いているのか。コロナも関係して景気悪いのかな。助手の衛生士は解雇されたんだろうか。
自分の歯より下世話な雑念が浮かぶ。
何よりあまりに活気がない。平日夕方ならかき入れ時なのに。
レントゲン写真を眺めながら、「特に病巣はないから親知らずを抜いた影響だと思うよ。でももう土台がガタガタだからね。応急処置しかできないよ。様子見してね」
マイペースに喋りながら、有無を言わさず削り出す。
はあ。
こちらはまな板の上の鯉だから反論できず、削りながらもいかに歯の劣化が大きいかをレクチャー。
やる気ないよなあと失望。
ドクターのやる気を削いだのは、コロナのせいか、私の歯のせいか。
それでもそこそこお会計は高く、なんともやるせない気分で歯科医院を後にした。
早く別のかかりつけを探さなきゃと思いつつ。