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合言葉はヒュッゲ

映画 メトロに乗って

BS録溜め本日鑑賞。

2006年公開 「メトロに乗って」

タイトルだけ聞くと、鉄道オタクの楽しい旅日記かなと思ってしまいますが、父と息子との確執、疎遠だった父の若き時代にタイムトスリップして、今まで知り得なかった父の素顔に触れ、危篤の父の顔を見に行く事ができ、和解というか、理解を深める男の物語。

時代背景は平成初期の頃から戦後の日本、高度成長期に至る頃の日本の風景。
昭和生まれには懐かしいですね。

原作が浅田次郎氏ということで、「鉄道員 ぽっぽや」の流れに似ている部分があります。

この映画、かなり好き嫌いが分かれます。
暴君の父を嫌い、大人になって籍まで抜いて縁切りしていたサラリーマン真次だが、
その大嫌いな父と同じように子育てを妻に任せて外で女を作っていた。

父危篤の訃報を受け、権威的な父に逆らう事が出来ず自死した兄の姿など、昔の辛い思い出が蘇り病院に行くのをためらう。

そんな時地下鉄の駅で、死んだ当時の兄の姿を見つけ、追いかけているうちにタイムスリップ。

そこからは昔と今を交錯させ、真次は若き日の父と出会い、意気投合し友情を高めたり、父の愛人お時の存在も知る。

不思議不思議の物語ですが、真次の愛人みちこは腹違いの妹で、お時の娘だった事がわかる。しかもみちこはこの世に生を受けず、お時が産月に入る前に、死産している。

またもやしかも、タイムトラベル中のみちこの手によって抹殺しているのだ。
このあたりなんかホラー?複雑というか、物語をごちゃつかせてる、あまり楽しい展開ではないですね。異母兄妹と不倫って?は?って感じ。

最終的には元の世界に戻った真次。つつがなく父の臨終に駆けつけ、元のさやに戻るように良きパパとして息子とキャッチボール。ふうん。あんたもやるねえ。

真次役は堤真一。中高年だけどイケメンだよね。素敵です。
愛人であり生まれることのなかった妹であ
るみちこ役に岡本綾。この人はもう引退してるんだね。霧雨のような美しい人です。

メトロに乗ってタイムトラベルかあ。私もしてみたいなあ。父や母の若い頃を見てみたいです。意外に親の若い頃について、こどもは知らないですもんね。

関係が近いだけに、なかなか語り尽くせないからかな。

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