タイトルは「新 男はつらいよ」昭和45年2月公開。約半年で4作まで公開されていたなんて、今の時代ではありえませんねえ。
寅さん、この作品でもはっちゃけてます。競馬で大穴を的中させ、いつも世話になっているおいちゃん、おばちゃんをハワイ旅行へ連れて行こうとはりきりますが。
そんなにうまく行くわけなくて、旅行会社に騙され計画遂行ならず。
体裁を考えこっそり店へ戻ると、泥棒が入っていたり、まあ、吉本新喜劇並みのずっこけ展開。
マドンナは、栗原小巻。頬がふっくら若くて美人。これは寅さんたまりませんね。
さくら達のアパートはぼろくて狭い。あの時代はカラーテレビが浸透していたと思いますが、白黒の四つ足のテレビってまだ活躍してたんだあ。
御前様が寅さんの亡き父の命日の供養に訪れます。マドンナは実の父と幼い頃に生き別れ、病に倒れた父が会いたがっても首を縦に振らず、どうしても許せなかった。
その結果、父の死に目に会えず深い悲しみに打ちひしがれる。
そんなマドンナに御前様は寅さんの父の事、寅さんの不幸な生い立ちの話をさりげなく伝える。寅さんの父は一度も作品に登場しませんが、破天荒さは寅さん並みだったようですね。
お経の最中、寅さんの仕草に笑いをこらえきれず、父を思い出し泣いてしまう。
このあたりの心の動きをうまく描いています。寅さん映画は笑いと涙がセットなんですね。
写真は、ドトールコーヒーの自販機。
濃さや甘さを選べるのですが、薄めをチョイスしなくて良かった。普通でもかなりシャビシャビでした。あれ以上薄いってどんだけ?
しじみの味噌汁まであり面白かったです。