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合言葉はヒュッゲ

映画 ジョーカーフォリ・ア・ドゥ

前作から2年後の続編。「待ってました!」という感じです。でも、公開後不評の声が多く、とてもよい、つまらなかったと二極化したこの作品。まだまだ議論は続きそうです。

実際はどうなんだろ?とても気になり、封切りすぐは避けて、先日鑑賞してきました。

私的にはすごく好き。あっという間の138分でした。前作同様結構グロいシーンもありますが、それを超える壮絶でエモーショ
ナルな心揺さぶる作品です。

ジョーカー、いえ今回はアーサーに還る物語。アーサーにとっては純愛、でも、レディ・ガガ演じるリーにとっては、単なる暇つぶしと世間からの注目を得たいだけの気まぐれだったのかな。

ジョーカーとして裁判に挑むアーサー。その姿が全米中で生放送されるという前代未聞の現象となる。証人として、妄想による恋人、以前住んでいたアパートの住人の女性が出廷。そして、もう一人、犯行前に働いていたピエロ派遣会社の同僚であるゲーリーが法廷に立つ。

ゲーリーは小人症で、アーサーとは脛に傷持つ同志として心を通わせていた。アーサーがゲーリーの目の前で、他の同僚を撲殺したのを見て、その後彼の毎日は恐怖に覆われたまま。震えるようなか細い声で「アーサー、もうやめようよ」と涙ながらに懇願する。そんな彼を憎々しげに睨みつけるアーサー。主演ホアキン・フェニックスの鬼気迫る演技力に圧倒された。目撃者ゲーリーに対して、アーサーは手をかける事をしなかった。でも、たとえ殺されなくても惨殺の現場を観て、ゲーリーは一生消えることない苦しみを背負ってしまった。

元はと言えば、アーサーは連続殺人を犯せるような残酷な人間ではなかったはず。
しかし、アーサーがジョーカーとしての仮面を纏い、世間からダークヒーローとして讃えられ、拘置されてからも注目を浴び、
そこにいたリーから猛アプローチをかけられ恋に落ちた。リーが好きなのはあくまでダークヒーローのジョーカーなのに。アーサーは、リーにカッコいいところを見せたくて、弁護人を解雇してまで自らが弁護人となる。ジョーカーの姿で法廷に立つアーサーに聴衆は酔いしれるが当然勝ち目はない。

アーサーはジョーカーを隠れ蓑にして弁論をするが、ジョーカーの魔法は次第に溶けていく。その後ありえない展開で物語はクライマックスへと走る。諸所ミュージカル要素を取り入れたこの作品に賛否分かれるけど、私はほんとに酔いしれました。

タイトル「フォリ・ア・ドゥ」の意味は
近しい人の妄想に巻き込まれて、同じように妄想を抱く二人狂いという意味だそうです。
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