SP(SPトランプ)は下図のように心の中で欲求、感情、思考、価値、信念と連鎖しています。それぞれについて説明していきます。
SP(サブ・パーソナリティ)とは
私たちは、面倒くさがり屋、まじめ、心配屋、ガンバリ屋、人見知りといった、さまざまな人格的な部分を持っている。抑圧して気づくこともない部分もあれば、大きくなりすぎて自分そのもののように思い込んでいる部分もある。パーソナリティを形成するさまざまな部分をイタリアの精神科医であったロベルト・アサジョーリは「サブ・パーソナリティ」と名付けた。
欲求
SP(サブ・パーソナリティ)の根底には欲求がある。例えば生理的欲求であるお腹がすくと「実践家」カードを切って近くのコンビニで食べ物を確保し空腹を満たすか、それとも仕事が片付くまで「がまんさん」のカードを切り欲求を満たすのを先送りするか、身近な人が何か困っていると「思いやり」のカードを切って手助けするか「冷静さん」のカードを切ってしばらく見守るのか、このようにある欲求に対し複数のSPが対立関係が生じる。ソーシャル・スタイルの研究者であるドナルド・シエパードはソーシャル・スタイルの4象限と4つの基本的欲求を対比した。SPトランプは彼の研究結果を基に下図のように提唱している。
感情
感情は欲求と直接つながって欲求が満たされると「快」の感情や満足感が生じる。しかし欲求が満たされないと「不快」の感情が生じたり不満足感が生じる。
思考
思考は感情との関係においては不快、不満足な感情が生じると大きく他罰的・外罰的思考と自罰的・内罰的思考にわかれる。♥♠のSPが多いと他罰的・外罰的思考傾向が強くのSPが多いと自罰的・内罰的思考傾向になる。ユングは感情と思考を対立的に捉えている。♥♦のSPが多いと感覚的で感情表現が豊か、♣♠のSPが多いと論理的で思考が発達している。
価値
いかなる物事に価値を認めるかという個人個人の評価的判断である価値観(大辞林)は思考とも深いつながりがある。♥♦のSPが多いと価値観は人間志向になり、♣♠のSPが多いと課題志向になる。
信念
固く信じて疑わない心、行動の基礎となる態度である信念(大辞林)は何のSPを意志で行動化するか、しないかの基準となっている。この信念に反し意志でSPを行動化しなかったり行動化すると罪意識を持ってしまう。
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