SPトランプによる自己理解
自己理解は主体性を高めるために大切なことです。自分の行動や習慣を変えるためには自らが無意識に行っている行動を意識化したり自分の内面に起こっているSPを知ることです。知らないとそのSPに同一化しそのSPに振り回されています。よって気になるSPを知り、SPに連鎖している背景にある欲求や感情、思考などをセルフによって俯瞰することによって自分の内面に起こっているこれら諸々の要素から意志で脱同一化し新たなSPを行動化、外在化することが可能になってきます。ロベルト・アサジョーリは「私たちは同一化しているすべてのものにコントロールされている」と述べています。同一化しているものには身体、性、役割、立場、感情などなどがあります。SPTメソッドではSPに視点をあてた脱同一化を展開しています。 気になるSPには人生の行き詰まりの原因になっているSP、心の疲れの原因になっているSP、現在の環境(仕事、対人関係や所属集団)に適応するためのSP、打破するためのSPなどがあります。カウンセリングや研修で一般的に使用している自己理解には次のような内容があります。目的にそった使い分けをしてください。
目的
自己受容度、肯定感を高める 項目例 1,2、3、4、
メンタルケア 項目例 5、8、9
対人関係 項目例 6、10
仕事関係 項目例 7、9、10
項目(枚数の制限なし。1~複数)
1.わたしの中心になっているSPは?(理由は)
事例 心配屋さん
理由 いつも将来の健康、経済面が心配で仕方ない。
2.わたしの中で気になるSPは?(理由は)
事例 面倒くさがり屋
理由 面倒くさいために新たな行動に結びつかない
3、わたしの中の強みとなっているSPは?(理由は)
事例 だんどり屋さん
理由 仕事や家事はだんどりよく進めることができる
4、わたしの中の弱みとなっているSPは?(理由は)
事例 飽き性さん
理由 新しいことをはじめても3日坊主で終ってしまい長続きしない
5.どのSPが脅かされたり妨げられたりするとストレスを感じるか?
ストレスを感じると次に何のSPが表れてくるのか?(時系列で並べる)
事例 プライドさん、心配屋さん、切れ屋さん
理由 「人より何でもできる」というプライドがある。しかし今度担当する分野の仕事の知識ついては十分把握していないし経験も少ないので心配。そのような担当の責任者に急に任ぜられたので任命者に切れてしまった」
6.苦手なメンバーに対して反応する私のSPは何か?(マイナスに働くSPは)
事例 いじけ屋
理由 何か失敗したりできないことがあるとすぐに責めてくる先輩がいる。その人の声が聞こえただけでいじけてしまい自分らしさがなくなってしまう。
7.仕事をしていく上でプラスに働くSPは何か?マイナスに働くSPは何か?
事例 プラス 楽観的なハッピーさん
理由 先行き見通しのたたない仕事や切羽詰まった状態でもなんとかなるであろうと考える
事例 マイナス アバウトさん
理由 細かいところをつめずに適当にやってしまい後でミスがときどき発生する
8.健康・体力に左右されるSPは何か?
事例 面倒くさがり屋
理由 身体が疲れてくると何を行うのもおっくうになり面倒くさくなる
9.意欲の低下や心の疲れに影響を与えるSPは何か?
(心が疲れたときに出てくるSP,心のゆとりのあるときに出てくるSP)
事例 心が疲れると 切れ屋さん
理由 心が疲れると切れ屋さん心配屋や言い訳が出てくる
事例 心のゆとりりのあるとき 思いやりさん
理由 思いやりやおおらかさんも出てくる
10.課題に対してプラス・マイナスに働くSPは何か?
例 コンピタンシーモデルからの行動課題に影響を与えるSP
他者対応やコミュニケーションに影響を与えるSP
11、その他
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