第3回 システムズ・アプローチ”造形法”ファシリテーター養成講座
【趣旨】
造形法は家族療法の技法としての家族造形法を職場や家族、学級に適応したものです。家族造形法はFrederick Duhl(1973)らによって開発されたもので、英語のFamily Sculptingからきています。日本語では家族造形法の他には家族彫刻とか家族造形法とも訳されています。 チームや職場のリーダーやメンバーの人間関係に適応したものを「チーム造形法」、学校などのクラスの人間関係に適応したものを「学級造形法」と称しています。(筆者命名) これら造形法は今日まで約6000名を対象に家族、学級そして企業の研修で実施し効果をあげてきた実証済みの心理的手法です。当初は筆者のファシリテーションですすめていましたが、現在では開発を重ねて研修の受講生同士でもすすめて行くことができるようにプログラム化しました。家族では保護者、学級では教師、各企業ではマネジャーやリーダーを対象にした「チーム・エンパワーメント」、プロジェクトマネジャーを対象とした「チーム・ビルディング」、チーム全体を視野に入れたコミュニケーションやコーチング研修としても展開されています。
SP(サブ・パーソナリティ)トランプによって個人の内面を可視化(見える化)し、自己実現力、人間力を高めることができたように、造形法によって特定集団(閉じたシステム)の構成メンバーの人間関係を可視化し、特定集団を活性化したりメンバーyや部下への対応の糸口を見出すことができます。
【特徴】
1、家族、学級、職場などの特定集団の人間関係を見える化(可視化)することによって集団を俯瞰することができる
2、集団と自分自身そして他者との関係を知ることができる
3、自分と相手との関係の直線的な原因・結果のみならず特定集団内の個々の人間関係を円環的(連鎖関係)にとらえることができる
(家族、学級、職場等の集団内の人間関係は一対一より3人以上の関係が複雑に関連している)
【主な理論背景】
1、社会システム論(システム思考)
2、家族療法
3、クルト・レヴィンの法則 B=f(P・E) 行動=f(パーソナリティ・環境)
4、造形法
【実施事例】
1、家族・学級造形法研修主な実施事例
1)人間関係研究会
人間中心の教育 学校の教師 夏のセミナー
2)N市 中学校の教師セミナー
3)不登校親の会
4)産婦人科医院(新しい家族を迎えるにあたって夫婦関係の再構築)
2、職場(チーム)造形法研修主な実施事例
1)J航空会社 マネジャーのためのチーム・エンパワーメント
2)K旅行会社 海外拠点のマネジャーのためのマネジメント
3)N電気 プロジェクトマネジャーのためのチーム・エンパワーメント
4)C電子機器 マネジャーのためのコーチング
5)M重工 マネジャーのためのコーチング
6)Nプラント建設 中堅社員のためのチーム力を高める
7)大学職員研修 主任研修
3、一般の研修事例
友人等の人間関係(疲れない適切な距離を探る)、
【最近の造形法実施事例】個人事例のため表現は一般事例の表現に変えています。
下記のような問題や悩みが解消しています。
職場事例
1.スムーズに社長交代を行うためには他の経営者はどのようにしたらいいかを知りたい
2.職場の人間関係ほ良好である、ただ皆が何を感じているか知りたい
3、病院の後継ぎ 同族病院の後継ぎと家族の人間関係の在り方を知りたい
4、経営会議の在り方と理事長への対応の仕方を知りたい
5、会社の方針を、職場全体で共有するためにどうしたらよいか知りたい
6、感覚的な人(SPのハート・ダイヤタイプ)への対応の仕方を知りたい
7、メンタルが弱い部下への対応の仕方を知りたい
8、気になるメンバー(年上の部下、同じミスを繰り返す部下、新しいことにチャレンジしない部下、ホウレンソウをしない部下、守備範囲を広げない部下、意欲の低下している部下)への対応方法を知りたい
9, パワハラまがいの上司への対応
10.ボランティアグループのまとめ方を知りたい
11、顧客対応が悪い部下への対応
家族事例
1、年老いた母を持つ家族 母への対応と他の家族との距離の取り方を知りたい
2.孫の誕生に伴う、親や自分の兄弟とのかかわり方を知りたい
3.第一子誕生に伴う夫婦の関係の持ち方を知りたい
4、第2子誕生に伴う長子とのかかわり方を知りたい
5、兄弟の配偶者への対応の仕方を知りたい
6、配偶者の親とのかかわり方を知りたい
7、老いた父母への対応の仕方を知りたい
8、思春期の子供への対応の仕方を知りたい
9、気になる子供(勉強をしない子、親に反抗的、家にこもりがち)な子供への対応の仕方を知りたい
10、不登校気味の子供への対応を知りたい
*家族、職場、学級など集団内の問題や悩みの多くは1対1の関係より3人以上の三角関係が原因になっている。因果関係も直線的より円環的原因結果になっている場合が多い。
【システムズ・アプローチ”造形法“ファシリテーターの役割】
ファシリテーターは造形者(研修参加者で造形法を実施する人)の抱えている家族や職場そして学級など閉鎖された集団(システム)で起こっている人間的側面の問題や悩みに対し、造形者が自ら問題解決できるように援助する役割である。よって明確な解決策を造形者に提示することは原則としてしない。あくまで造形者が選んだ演技者(研修参加者の中から選ぶ)が造形者の指示する位置や向きなどによって演技者が体感した感想を聞き、実際の集団で問題に相対していけるように導くのがシステムズ・アプローチ”造形法“の目的でありファシリテーターの役割である。またシステムズ・アプローチ”造形法”ファシリテーターは治療を目的とはしない。あくまで教育的、予防的、啓発的な立場に立った援助者である。
【参加対象者】
①SPトランプファシリテーター養成講座修了者、または今後受講希望の方
造形法ファシリテーター養成講座はエンパワーメントカウンセラー養成講座第3期の主なプログラムに該当します。よってSPトランプファシリテーターまたは今後SPトランプファシリテーター養成講座を希望される方を対象に実施させていただいています。
・SPトランプファシリテーター(エンパワーメントカウンセラー第2期)のご案内
http://blog.goo.ne.jp/2007sp/e/423fc0b087f364dab736bbff90fc81e5
【定 員】 12名
【参加費】 お一人様 162,000円(税込)
参加費にはテキストが含まれています。 昼食費は含まれていません。
【講 師】 エンパワーメントカウンセリング研究所 代表 八尾芳樹
【日程と内容】
1、6月2日(土)、3日(日)、7月21日(土)、22日(日) 計4日間
0930~1700
【会 場】 兵庫県民会館 7Fぼたん、ばら
神戸市中央区中山手 http://hyogo-arts.or.jp/arts/kai.htm
【内 容】
理論 社会システム論、家族療法、レヴィンの法則、システムズ・アプローチ”造形法” 他
お問い合わせ先・お申込み先
TEL 078-997-1023
携帯 090・3053・2373
Mail ecl@yao-ec.co.jp
講座名(ファシリテーター養成講座・ワークショップ)
参加者氏名
所属
住所 (〒)
Mail アドレス
電話
FAX
備考
エンパワーメントカウンセリング研究所(YAO教育コンサルタント)
〒651-2242神戸市西区井吹台東町1丁目5-17-102