NPO法人大雪山自然学校ブログ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】遠くの山々を眺めて

2022-09-15 14:04:46 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2022/9/15(木)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】晴れ
【気温】17℃
【風速】1m/s

ここ最近雨が降っていません。2日間ほど風が強かったものの、今日はカラリと晴れて、日差しだけでなく肌の乾燥さえ感じながら、散策路を巡回しました。

こんなに遠くの山が見られる日というのはあまりないのでは?と思えるほど、遠くの山々がくっきりと見えました。

十勝連峰の向こうに、夕張岳、芦別岳…登ってみたい山ばかりです。

もちろん近くの山も。ため息が出るほど美しい空と景色です。

 

姿見の池園地の紅葉はというと…

園地内で見られる「ナナカマド」は「ウラジロナナカマド」といいます。

紅葉の時期に大雪山を赤く染める植物です。こちらは数日前の強風で葉が散ってしまった木が目立ちます。

ですが、足元のチングルマの紅葉がだいぶ進んだように感じました。

強い日差しを浴びて葉の表面が反射しています。

 

姿見展望台の下の階段(姿見階段)途中で、お客様に質問されチングルマの紅葉だとお教えしました。

そのお客様が

「うわーかわいー!すごーい、見て、チングルマだって!紅葉してるー!」

と感嘆し、ご主人にお話しされていらっしゃいました。

そんなに感動していただけるの⁉と、喜んでいる方を見て私も幸せな気分になりました。

それは最初にチングルマやクロウスゴ・エゾノマルバシモツケなどの紅葉を見た、昨年の自身の感情と似ているのかもしれません。

 

8月頃からでしょうか、バッタも多く見かけられるようになりました。

ダイセツタカネフキバッタという羽の生えていまいバッタもいますが、こちらのバッタはパリパリッと音を立てて飛んでいました。

ハネナガフキバッタと思われます。

(参考:木野田君公『札幌の昆虫』北海道大学出版会, pp.53)

動物たちや虫たちも一緒に次世代に向かって動き出しています。

紅葉が終わったら、私たちの仕事も最終戦へと移ります。

雪が降っても美しい姿見の池園地。しんしんと雪が降る園地内は、秋の賑やかさとは全く違う、自然の静かさに包まれます。

それもまた、楽しみなのです。

それまでの間まだしばらく紅葉を満喫できますので、どうぞ温かい服装でいらしてください。

旭岳自然保護監視員:宮原

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