このところの陽気に誘われて福寿草が例年より早く咲き始めたと聞きます。3月を待っていたら見れないのではと思い切って出かけました。長崎からは本当に遠い道のりでずっと渋っていたpole。登山より往復9時間余りの運転が応えそうです。ナビによると、自宅を6時前に出発すれば10時には充分到着できる計算でした。ところが到着時刻を大幅に押して、林道にあふれた車に阻まれ駐車に手間取り、登山口を出発したのは11時となりました。遅れを取り戻そうと飛ばしますが枯れ谷沿いには石灰岩の岩屑や露頭が転がり、滑りやすい傾斜面をジグザグに注意深く進むしかありません。花粉症で鼻を噛みながら目も鼻もむず痒く、早くも目はうるうると霞み始めました。暑さも夏山並で温度は21℃まで上昇してました。
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警告の立て看板
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斜面にたくさんの福寿草が花開いています。日差しにサテン生地に似た光沢を放っているけれど、3年前雪の中で初めて出会った彼女らはいち早く春を告げているといった風情がありました。今日の彼女らはちょっと暑そう・・・。
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鹿の食害防止の網に沿ってしばらく歩いて、二股で右俣へ上流に行かなくてはならないのを(後から分かったのですが)私達は道標を見落とし数メートルほど直進した場所で道を探していました。するとネット内から数名の男性グループが現れ「このネットをくぐって行くのだ」と出ながらいうのです。なるほど、ネットに棒が巻きつけられ簡易入り口となりほどいてネット内に入り込むようになっていました。私達は丁寧にお礼の言葉を述べ彼らに感謝したのです。ところが指示テープに沿って踏まれた道を歩き続けるが、仏石への分岐になかなか出くわさない。たぶん分岐の表示は示されていないのだろうと勝手に思い、駐車していた台数の割には人とすれ違わないのが不思議だと話しながらも登り続けました。運悪く植林の杉林も手持ちの地図とだぶっていたので、勘違いに気付くのが遅れました。2時間過ぎた頃栗林が開けた緩やかな1000mピークに出ました。栗の木が落葉して下にはいがぐりがいっぱい転がっている閑静な林に延々と指示テープが続いていました。どんどん奥へ踏み込みましたが、途中でそれらは林業者用のテープではないだろうかと不安にもなります。たぶん、稜線の先に仏石か仰烏帽子山頂へ着けるのだろうと予想はできましたが、確信が持てません。
どうやら私達は彼らにマニアックな道を教えられたと気付いたのは後の祭りー。まずは腹ごしらえをして練り直そうと昼食を取ることにしたのは1時50分。山頂を目指すのをやめて悔しいけれど30分後に下山を開始ー。
彼らに会った場所からすぐ下に見落とした道標を見つけた時には唖然としました。ピンクや赤のテープも色鮮やかに付いているではありませんか!慌てていたので見えなかったのです。
時計は3時を指しています。ぶっとばせば往復2時間で登れるが、下山は5時となってしまいます。初めての山での冒険はできません・・・。
下山口で仰烏帽子山常連さんと思しき人が「今日が一番の見頃だった」と太鼓判を押すほどのジャストフィットの日だったらしい。ああ~残念!
山頂を踏めずに帰り着いたのは10時ー。
すぐ下に分岐が見えていたはずなのに、どうして彼らはコースから外れていると教えてくれなかったのか・・・。
何と言っても下調べを入念にしなかった自分たちの責任です。
帰りの車で深く反省しきりの二人でした。
盗掘や写真撮影に踏まれたため数年で絶滅が危惧されると云われているのに、健気に咲き続ける福寿草。まだ世間に喧伝されない頃は、もっと溢れんばかりに福寿草が仰烏帽子山を彩っていたにちがいありません。
もしかすると「知られないこと」がひっそりと咲く花々を守る近道なのでしょうか。
雪の中で息づいていた彼女らを3年前に撮影
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警告の立て看板
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斜面にたくさんの福寿草が花開いています。日差しにサテン生地に似た光沢を放っているけれど、3年前雪の中で初めて出会った彼女らはいち早く春を告げているといった風情がありました。今日の彼女らはちょっと暑そう・・・。
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鹿の食害防止の網に沿ってしばらく歩いて、二股で右俣へ上流に行かなくてはならないのを(後から分かったのですが)私達は道標を見落とし数メートルほど直進した場所で道を探していました。するとネット内から数名の男性グループが現れ「このネットをくぐって行くのだ」と出ながらいうのです。なるほど、ネットに棒が巻きつけられ簡易入り口となりほどいてネット内に入り込むようになっていました。私達は丁寧にお礼の言葉を述べ彼らに感謝したのです。ところが指示テープに沿って踏まれた道を歩き続けるが、仏石への分岐になかなか出くわさない。たぶん分岐の表示は示されていないのだろうと勝手に思い、駐車していた台数の割には人とすれ違わないのが不思議だと話しながらも登り続けました。運悪く植林の杉林も手持ちの地図とだぶっていたので、勘違いに気付くのが遅れました。2時間過ぎた頃栗林が開けた緩やかな1000mピークに出ました。栗の木が落葉して下にはいがぐりがいっぱい転がっている閑静な林に延々と指示テープが続いていました。どんどん奥へ踏み込みましたが、途中でそれらは林業者用のテープではないだろうかと不安にもなります。たぶん、稜線の先に仏石か仰烏帽子山頂へ着けるのだろうと予想はできましたが、確信が持てません。
どうやら私達は彼らにマニアックな道を教えられたと気付いたのは後の祭りー。まずは腹ごしらえをして練り直そうと昼食を取ることにしたのは1時50分。山頂を目指すのをやめて悔しいけれど30分後に下山を開始ー。
彼らに会った場所からすぐ下に見落とした道標を見つけた時には唖然としました。ピンクや赤のテープも色鮮やかに付いているではありませんか!慌てていたので見えなかったのです。
時計は3時を指しています。ぶっとばせば往復2時間で登れるが、下山は5時となってしまいます。初めての山での冒険はできません・・・。
下山口で仰烏帽子山常連さんと思しき人が「今日が一番の見頃だった」と太鼓判を押すほどのジャストフィットの日だったらしい。ああ~残念!
山頂を踏めずに帰り着いたのは10時ー。
すぐ下に分岐が見えていたはずなのに、どうして彼らはコースから外れていると教えてくれなかったのか・・・。
何と言っても下調べを入念にしなかった自分たちの責任です。
帰りの車で深く反省しきりの二人でした。
盗掘や写真撮影に踏まれたため数年で絶滅が危惧されると云われているのに、健気に咲き続ける福寿草。まだ世間に喧伝されない頃は、もっと溢れんばかりに福寿草が仰烏帽子山を彩っていたにちがいありません。
もしかすると「知られないこと」がひっそりと咲く花々を守る近道なのでしょうか。
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新田次郎の【剣岳ー点の記ー】のあとがきを思い出しましたよ。
後書に、15分で行ける所を1時間30分の回り道をした。
と書いてありましたね!
【剣岳ー点の記ー】上映が待ちどうしい~一人です。
もう少ししたら、行ってみようかと思っていたところでした。
気を付けて歩きたいと思います。
山ではいろんなことがおきますね。
知られないことが花を守る~本当にそう思います。
でも、自然に咲く花を見たい~これも本音です。
日が当たるとホント黄金に輝きますよね。
この2年ほどお目にかかっておりません。
上に上がれず残念でしたね。
しかししっかり花を観れたのですから目的は達したのでは・・・。
今、体調悪く映画にはまっています。
この1週間に「誰も守ってくれない」、「ベンジャミン・バトンー数奇な人生」を観ました。
あと、「余命」「チェ、39歳 別れの手紙」「禅」「マンマ・ミーア!」間もなく始まる「チェンジリング」などなどまだ観たいのが控えています。
仰烏帽子山は残念でしたね。また行ってみてください。点の記・劔岳は上映を待っています。原作は読んでいます。
マンマ・ミーアも見ましたが楽しい作品でした。
では・・・また!!
気を付けて歩きたいと思います
早めに行かれて下さい。常連さんは今度の日曜日までがベストと話されていました。
私達が間違ったポイントは目が完全に節穴だったと思えるぐらいの場所でしたよ
>自然に咲く花を見たい~これも本音です
私の本音もそうなんですが・・
「新・分県登山ガイド42熊本県の山」の仰烏帽子山のページを開いています。
時間がなくて、初めてのコースの時は、私もよく間違います。
無理をなさらいで、無事に下山できてなによりでした。
でも福寿草に会えてよかったですね。普段の年でしたら、雪の中に花をつけるとのこと、今年は仰るように、暑く感じているかもしれませんね。
「剣岳・点の記」 書棚を探しましたら、昭和52年8月30日第1印刷 980円 新田二郎著 と書かれた同名の本が出てまいりました。
同じ本と推察いたします。
映画化されているのですか?。封切が楽しみです。
「点と記とは三角点設定の記録である…」とまえがきに記されています。
本日(2/18)有田の蓮華石山に初登山してまいりました。黒髪山系の山々が一望できる山です。
>この1週間に「誰も守ってくれない」、「ベンジャミン・バトンー数奇な人生」を観ました
先週の水曜日に出かけた所、長蛇の列で諦めて帰ってしまった私です。ベンジャミン・バトンは長編なので、それこそ体調を万全にして観に行かねばと思っております。
hideさんは音楽もお好きなので、映画にもはまられるのは良く分かりますよ。
そうですか
マンマ・ミーアは誰に聞いても評判が良い映画ですね
>「剣岳・点の記」 書棚を探しましたら、昭和52年8月30日第1印刷 980円 新田二郎著 と書かれた同名の本が出てまいりました。「点と記とは三角点設定の記録である…」確かに映画紹介ではそう説明されていた記憶があります。