晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

庭で鶴の北帰行を見た日

2009年03月10日 | 日常
久しぶりに晴れた朝を迎えました。
延び放題に草がはびこった庭の手入れにはりきっていると、頭上にぎゃあぎゃあと大歓声の鳴き声が聞こえます。
我が家は鶴の渡りルート上に建っているのです。
悪天候が続き、風もなく穏やかで出発にもってこいの日だと鶴も選んだのでしょう。
案の定、空を見上げると総勢50羽ぐらいの鶴が隊列をなしたのと、遅れをとった数羽が後から追っかけてきます。
どうやら前に隊列を組んでいる鶴が、遅れて来る仲間を「どうしたんだ、早く来いよ」と待っているようです。
彼らは追いついて一緒になったのに、すぐには進まず屋根の上高くぐるぐるとしばらく旋回。
その後真一文字になったかと思うと縦列になり、波打って列をほどき、崩したくの字になり、そのくの字をあっという間にきれいな対称の形に作り変えて西へと飛んでいきました。
見事な技にあっけらかんと眺めていた私は「カメラ、カメラ」と部屋に掛け込みましたが、戻るともう彼らの姿は豆粒ほどになっていました。
逆行で液晶画面が見えないまま当てずっぽうにシャッターを何枚か切り、どきどきしながらPCの前に座りました。
ところが画面には霞がかかった青空と屋根、電線がくっきりと写っているだけ・・かろうじて一枚だけ片隅に数羽鶴が笑っていました。
そういえば、昨日電話で話した対馬の友人が「この時期、鶴の渡りの他にカラスが渡っていくのが見れる」と云っていました。
「えっ、渡るカラスも居るの?」と驚いた私です。
千羽ガラスと地元の人々は呼んでいるそうですが、正式名称はミヤマガラス。

←ミヤマガラス

調べて分かったこと

先行する鳥の斜め後ろについて飛ぶと揚力を得られラクに飛べるらしい。
それで自ずと先行する鳥の両斜め後ろにずらっと線を引いて連なる隊列になる。
先行している鳥も疲れたら後ろに下がり、隊長はかわりばんこで、隊形は無理をせず楽な形でさまざまに変化させながら飛ぶらしいのです。
フムフム納得しました。

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