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見出し画像の花の上には早くも実になったのが一つぶら下がっていました。
別名は美男蔓で、昔つるから粘液を取り男性の髪付け油(整髪料)に使わていたとは知っていたが、今回調べていて学名がKadsura japonica(カズラジャポニカ)となっているのに気づいた。更に検索したところ、一般には森林地帯の日本原産のカズラとしてしか知られていないようだ。えっ、そうなの! 実に残念でしかたがない。果実は鮮やかで晩秋には良く目立ち始めるが、花は葉に隠れて見ることが少ない。日本では万葉集や百人一首に何度も詠われている。中でも有名な歌は三条右大臣・藤原定方(さだかた)が詠んだ一首。名にし負(お)はば逢坂山(あふさかやま)のさねかづら 人に知られでくるよしもがな。
(現代訳は恋しい人に逢える「逢坂山」、一緒にひと夜を過ごせる「小寝葛(さねかずら)」その名前にそむかないならば、逢坂山のさねかずらをたぐり寄せるように、誰にも知られずあなたを連れ出す方法があればいいのに)つまり誰にも知られないように、恋しい相手と連絡を取る方法が欲しいなぁ~。
仙人草(センニンソウ)。そっくりさんのボタンヅルと間違えないように葉で見分けること。
小ぶりだったのでアオツヅラフジと同定し難く、葉を撮影して帰りました。照らし合わせて正真正銘のアオツヅラフジと確定! アチさんが描いたイラストを載せています→ 青葛籠
ヨウシュヤマゴボウ