発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

2138.~空間操作~ 

2138.~空間操作~  
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。
 それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。

 ・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
 


◇ワンポイント・メッセージ◇

~Elephasブログ「白鳥の群れ」(2月19日)
・・・冬の湖に浮かぶ白鳥の群れ。その工作で、たくさんの白鳥を一列、二列と並べたY君ですが、白鳥の画像を見た後に、
   白鳥をランダムに配置し直しました。驚いたことに、斜め向きの白鳥も・・・。

ランダムに配置するということは、簡単そうで実はとても難しいところがあります。
そのためには、空間を自由に操作するだけの空間感覚が求められるからです。

自閉傾向のある生徒さんもそうでない生徒さんも、
それぞれ異なる意味でランダム配置で戸惑ってしまうことがあります。

自閉傾向のある生徒さんは整った形態である直線に強く惹かれ、そこから抜け出せない傾向が見られます。
幼児期にミニカーや積み木を床の線に沿ってまっすぐに並べる傾向が、そのひとつの表れです。

またそうでない生徒さんは認知能力の問題から、自由に空間を扱えない段階があります。
たとえば背景に雪を描くにも雪粒をまっすぐに並べて描いたり。夜空に星を描く場合もそうです。
下から4個、3個、2個、1個と並ぶべき月見団子が、4個、4個、と並んでしまったり、ということもあります。

でも今日のY君は、白鳥の群れの画像を見ることによって、直線から離れることができたのですね。
白鳥を並べる(認知・操作)⇒白鳥の群れを見る(認知)⇒再度白鳥を並べる(認知・操作)、
この3ステップのプロセスが功を奏した、興味深い事象です。





造形リトミック研究所
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公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/

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