4100.~学習、その鎮静効果~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「計算をしているうちに」(6月3日)
おはようございます。府中教室の宇治です。
中学1年生のNさん。
二つ年上のお姉さまと、姉妹喧嘩が絶えないようです。
先日、その怒りがまだ収まらぬまま教室に来られました。
機関銃のように愚痴が続きます。
いろいろと授業の予定をしていましたが、ここは我慢です。
講師の欲求はぐっと堪えて、数学の易しい計算プリントを何も言わずに差し出しました。
Nさんは渡されたプリントを解きながらも、愚痴を言い続けます。
でも興味深いことに、計算をしているうちに気持ちが落ち着いてきたようです。
口数も次第に減ってきました。
そして、「あ、学校でこの割り算が逆さまのをやりました」と。
「素因数分解だね。このプリントが終わったら練習しようね」。
これで無事に数学の勉強を始められました。
学習には人の気持ちを鎮める効果もあるようです。
◇ワンポイント・メッセージ
「学習には人の気持ちを鎮める効果も」、そうですね。その効果は確かにあります。ことに計算学習において顕著です。計算の有する規則性、安定性、シンプルさのもたらす安心感(ここでも坦々と解ける易しいプリントを出したことが良かったですね)が、これまで活性化していた脳の他の分野(この場合は怒りの感情)を鎮静させてくれたのです。