97.2008年 冬休み(1)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー
多くの学校では、今日が終業式でしょうか。明日からの冬休みに備え、冬休みを楽しく有効に過ごすために冬休みの計画を立ててみてはいかがでしょう。
冬休みは・・・
いろいろな行事を楽しむチャンスです。
日本の伝統に触れるチャンスです。
いろいろな人との交流を行うチャンスでもあります。
お年玉、お金に触れるチャンスでもあります。
3学期に向けて、準備をするチャンスでもあります。
それぞれについて、日を追って考えていきたいと思います。
(1)「いろいろな行事を楽しみ、日本の伝統に触れましょう」
冬休みは、12月から1月へと月も年もまたがるので、できたら12月と1月が横に並んだカレンダーを用意してみましょう。大き目のマスのノートの見開きを利用すればすぐにできます。もちろん、パソコンで作ってもよいですね。
その中の冬休みだけを色鉛筆で薄く塗るか、枠で囲ってみましょう。冬休みってどのくらいの長さがあるのか、何日あるのかが一目でわかりますね。12月の後半から1月の前半なのだという、各月のどこに位置するのかもわかるでしょう。
冬休みの範囲が確認できたら、お楽しみの行事を書き入れましょう。クリスマス会や年賀状の投函はもう済んでいたら、「帰省」「みそか」「大晦日」「大掃除」「年越しそば」「除夜の鐘」「暮れの買出し」「大掃除」「松飾」「御節の買い物」「お餅の用意」「鏡餅を飾る」「元日」「初詣」「(帰省先からの)帰宅」「七草粥」・・・冬休み最終日の翌日には「始業式」も書き入れておきましょう。
ご家庭の状況やお子さんに合わせて、これらの行事の中からいくつかを選んで、積極的に参加する場を作ってあげましょう。これまで蓄えてきた机の上での学習を生かす場となります。「忙しいから」とか「じゃましないで」という扱いになってしまうと、せっかくのチャンスを失ってしまいます。カレンダーに書き込むことによって予告して、参加しやすいように設定してあげましょう。
特に暮れからお正月の行事は、日本の伝統を体験させる良い機会です。「年越しそばを食べる意味」、「松飾は、いつするの?」「御節の名前や意味」「鏡餅は飾った後どうするの?」「春の七草言える?」「七草粥の意味は?」
失礼ながら親御さんもわからないことがあったら、おじいちゃんやおばあちゃん、だれかに尋ねましょう。または調べましょう。「わからないねぇ・・・」「わかった!」という気持ちをお子さんと共感しましょう。学習の態勢、面白みや喜びは、案外こんなところでも培われます。
足し算や引き算の答など、親御さんが分かりきっていることをお子さんが間違えると心中穏やかではなくなります。ところが自分もわからないことだと、お子さんが分からなくても穏やかに対等に分からなさを共有することができます(親の勝手?)。
親御さんがお子さんと一緒に分からない問題を抱えるときは、ある意味学習のチャンスなのです。いつもは「早く!」と答えを急かしたくなる親御さんも、「ちょっと、待ってよ。調べてみよう!」となれるのです。皮肉なものです。
その対応の仕方を忘れなければ、日ごろの家庭学習指導も楽しく仲良くできるでしょう。冬休みの日々、お子さんといっしょに大いに学びましょう。
造形リトミック教育研究所
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