92.部屋の片付け(3)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー
「片付け」の話題の3回目。お部屋も少しずつ、片付いてきたことと思います。きょうは、本棚とおもちゃ箱の整理です。
・本来、本棚に置くべきものでないものがあったら、あるべきところに収めましょう。
・破れた本があったら、テープで貼って直しましょう。
※要らないものをどんどん捨てることをこの2日間行ってきましたから、きょうは修理して、ものを大切にすることを示しましょう。セロテープでなくビニールテープを使えば1回の修理で長持ちします。
お子さんに「ちょっと押さえていて」などと手伝わせながら、お母さんが中心になって行いましょう。破れた本をきれいに直してくれるお母さんに、お子さんは敬意を示すでしょう。
・おもちゃを分類しておもちゃ箱に収めましょう。
※机の上での学習としての弁別よりも、お子さんの気持ちに即した弁別学習が行えます。お子さん自身が、どんな理由で、どんなふうに分類するかは、とても興味のあるところです。
・壊れているおもちゃは直しましょう。お母さんで直せないものは、お父さんに頼みましょう。
※お父さんの出番です。困ったときには、誰かにお願いすることを示しましょう。お母さんにも、できないことや難しいことがあることを積極的に示しましょう。お子さんは、「なんだ、お母さんもできないのか」と落胆するより、むしろ安心するでしょう。「できないことがあっても、いいのだ」と。
困ったときに、誰かにお願いする、お願いされた人はそれを快く引き受けてくれる、そして、お願いした人は引き受けてくれた人に感謝する、「信頼」が「信頼」をもたらす良い循環です。
「また、壊したの。もっと大事にしなさいよ」というのと、どちらがお子さんの成長にとって有効でしょう。
※おもちゃはお子さんにとって大切なものです。その大切なものを、お母さんがていねいに扱ってくれることはお子さんにとってとてもうれしいことです。おもちゃを仲立ちとして、人の大切なものを大切にするという共感的対応を感得させることができます。物を大切にすると同時に、人の気持ちを大切にすることを教えることができるのです。
片付けには、片付け以上の意味があります。
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