3394.~耐性を養う~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「諦めない」(2月24日)
おはようございます。所沢教室の鹿間です。
Sさんは4月から高校に進学する生徒さんです。
今は中学の数学を復習しながら、高校の数Iの先取り学習を行っています。
先日、因数分解の問題を考えている時のことです。ちょっと手強い問題で、解くのに時間がかかっていたSさん。
講師は様子を見て「ヒントを出しましょうか?」と声をかけました。
でもSさん、「いい、もう少し自分で考える」と答え、問題に取り組みます。
Xでくくっても、Yでもだめ・・・いろんなやり方で答えを出そうとします。
そしてついに、「できた!」とバンザイのポーズと得意げな表情。
講師も思わず笑顔になり、集中力と諦めない気持ちに感心しました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
「・・・もう少し自分で考える」、Sさんには“耐性”が備わってきているようですね。学習態勢の初歩の段階では、“おもしろそう””楽しそう““これならできる!”“かんたんそう“、と瞬間の判断で課題に取り組むか否かが決まりがちです。これは、まだ耐性の備わっていない段階です。この段階で無理をさせると、学習嫌いに陥ってしまいます。しかし、この段階で適切に課題の内容や量の加減、声掛けなど、適切なサポートをしていくと、やがてはSさんの様に、耐性が備わってきます。見た目にハードな課題であっても、「うぅーん」と引き寄せて考える力、これが”耐性“です。