4033.~まずは、受容を~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「」(3月22日)
おはようございます。所沢教室の佐藤です。
プロ野球と、ゲーム「あつまれ動物の森」が大好きな小学5年生のKくん。
毎回、工作や絵を描くことを楽しみにしています。授業態勢も整ってきました。
入会された当初は、几帳面で妥協しない性格ゆえか、講師が、
「9×10 って、いくつ?」という質問をすると、
九九は9×9までと思っているKくん、
「そんなのは無い!」と、断固として説明を受け入れないところがありました。
また、誤答を受け入れ難く、そこから正解に直していくことが容易にできませんでした。
しかし数カ月が経ち気づくと、Kくんの様子が前向きな姿勢に変わっていました。
先日、ローマ字のマッチングと言葉づくりをやってみた時のことです。
カードをきちんと揃え手元に置き、約30分間真剣に取り組んでいました。
そして全てを終えると、またカードをきちんと順番通りに行ごとの袋に入れて収め、
その作業を自分で効率よく考えて行うことも出来ていました。
授業が終わってお母さまに、
「Kくんの長所は、几帳面で自分で考えて行動が出来るところですね」と、喜ばしい気持ちでお伝えしました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
長所は時に短所ともなり、短所が時に長所ともなり得ます。Kくんの几帳面さもそんなところがあるようですね。ひとり一人の生徒さんの特徴を把握して、それが長所として機能できるように授業を進める、講師にはそのような力量が求められています。「9×10」も「そんなのは無い!」ということでしたら、まずは「そうね、九九にはないわね」と受容し、講師は本人が説明を聞いているかどうかに拘らず、10×10のマスに9という個数を表すテープをはり合わせていく、・・・それを9×9まで作業的に繰り返していくと、最後81の次に9のテープを貼ると、「90」になるのです、面白いではないですか。そんな作業を講師が楽しんでいることを見せてあげることです。