148.春から新入学の生徒さんへ(4)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所
卒業(園)・入学のシーズンを迎え、生徒さん方も卒業式の練習や入学の準備などで、少々日常とは異なる日々に戸惑いを感じていることもあるかと思います。
今日は「学校ってなあに」:その2(ことに小学校入学のお子さんのために)
入学を楽しみにする日々の会話の中で、「がっこう」という言葉に親しみ始めてきたら、こんどは少しずつ学校まで歩いて見に行ってみましょう。
全部一人で歩ける距離でしたら、家から歩いていきましょう。少し遠いようでしたら、途中までは自転車で行くなどの工夫をしましょう。そして、入学までに通学のスタイルを作っていきましょう。入学後も途中まで自転車を利用するならば、どこまでを自転車にするのかだんだんに目途を立てていきましょう。入学後は全部を歩いて行くのなら、少しずつ歩ける距離を伸ばしていきましょう。
学校に着いたら、
「ここが、学校。○○くんも、春から行けるんだね。楽しみだね」
「○○ちゃんもこの学校に行くんだって。いっしょだね、うれしいね」と、
ご家庭でかけていたのと、同じ言葉をかけてあげましょう。
危なくなかったら、正門から少し中を眺めておかれると良いでしょう。
「お兄ちゃん達が、学校の中に入っていくよ。中で、お勉強するんだね」
「お絵かきもするよ。お歌も歌うよ」
「お昼に給食も食べるんだよ。焼きそば、スパゲッティ、プリンも出るかな?」
お子さんのわかる言葉で、ワクワクするようなことをお話してあげましょう。苦手なことは控えておきましょう。
校庭にも目を向けましょう。
「お兄ちゃん達が、体操してるね」
「学校の鉄棒は、大きいね」
「幼稚園とおんなじ、お砂場もあるね」
「うさぎさんやにわとりがいるね」・・・など、
興味のある話題で、学校への興味を持たせてあげましょう。
校庭解放の日には中で遊ぶこともできますが、入学後も校庭が大好きで校舎の中に入らなくなってしまってもいけないので、お子さんに合わせて選択しましょう。
「がっこう」って「これだ」と分かることが目標ですから、あまり長居しないで、戻りましょう。
もう少し先、入学が近くなって「楽しみだな!」という気持ちも芽生えてきたら、少しずつ道順や安全確認を教えていきましょう。親御さんとしても、どの道順が安全か、何が目印になるかなど気をくばっておかれると良いでしょう。
行き帰りで疲れきらないように、楽しく歩きましょう。「お家に帰ったら、手を洗ってうがいして、おやつにしようね」と楽しみで引っぱって帰りましょう。
造形リトミック教育研究所
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