「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
おとといのカタツムリの飼育のつづきです。
生き物を飼うことのもうひとつのメリットとして、「名前をつける」ということがあります。生徒さんの中には、絵を描いても、工作をしても、すぐに名前をつける子ども何人かいます。
名前をつけるということは、そこに自分との関係性を持つことです。名前をつけて、呼びかけることは思いをかけることであり、気持ちの交流が生じます。少なくとも、自分と無関係ではないのです。
社会性の基本は、やはり他者との関係性をもつこと。他者にも自分と同じように気持ちがあり、自分から他者への気持ちの流れ、また他者から自分への気持ちの流れを自然に感じられる、という関係性です。だから、一緒にいたら楽しかったり、話したり遊んだり、会いたいなと思ったり、どうしているかな、なにかしてあげたい、と思ったり、気持ちがさまざまに作用するのです。
時には、気持ちの行き違いがあったり、ギクシャクしたりしますが、それは自己と他者は同じように気持ちのある存在であっても同一ではないからです。しかしそれも、関係性があってこそのことです。その意味で、ケンカも社会性の一環ですね。
カタツムリに話を戻しますと、飼育が、カタツムリは単なる「もの」的な存在ではなく、自分と同じように食べ物や水を必要とし、気持ちよいことを好み、大切にされ、かわいがられることを望んでいる存在なのだということを感じられるきっかけになるといいですね。
毎日の飼育で、エサを与え、霧を吹く、掃除をする・・・、という自分の行為を通して相手を大切にしていく、自分が世話をすることによって元気に生きていけるのだ、ということをそんな繰り返しの中で感じ取っていけるように促してあげましょう。
その中で、自ずと名前の必要性が生じ、呼びかけにも思いがこもってくることでしょう。
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造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/
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