発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

3913.~教科書を楽しむ~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「ごんぎつね、涙が出てきた」(11月5日)

おはようございます。武蔵境教室の柿沼です。

小学4年生の国語の教科書に『ごんぎつね』という物語があります。

大人でも難しい昔の自然の様子や風習、言葉がたくさん出てくる上に、文章に出ていない心情を読み取りながら進むと思いもよらぬ結末が・・・。

平成元年からは(教科書会社4社)全ての教科書に掲載されており、多くの方の記憶に残っているのではないでしょうか。

さて、普段からゲームやアニメの話が多く、国語は好きじゃないと言う生徒さんとの先日の授業の一コマです。

国語の学習をしようと声を掛けると、

「学校では『ごんぎつね』は終わったよ」との答えがありました。

「テストは?」と聞くと、

「もう、ごんぎつねの話はしないで!」と少し声を荒げました。

国語学習が嫌なのかしらと思ったところ、

「テストの最中に涙が出てきた。もう、ごんぎつねの話はしたくない」と涙ぐんでいました。

普段のゲームを語るときとは全く異なる表情に驚きました。

物語では、撃たれたごんがその後どうなったかは書かれてはいません。

学校で話し合ったのか、自分で考えたのか、それ以上聞くことは出来ませんでしたが、しっかりと物語と向き合ったことが感じられました。

文法や論理的思考といった国語活動が重視されていますが、文字から声や色彩、音やにおいなどを想像し、頭の中でそれを繰り広げていくことも大切にしていきたいと思いました。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

物語を読み、感じ、ごんに自身の心情を重ねることができたのですね。良い、経験をされました。物語を通して心が少しずつ耕され、柔軟になり、状況やひとの気持ちを汲みとれるようになっていきます。そして言葉の獲得が進んでいくと、さらに読み込みや感じとりも深まっていきます。教科書で言葉やお話との出会いを楽しんでいきましょう。

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