発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

3176.~作文・面接学習を通して~

3176.~作文・面接学習を通して~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「丁寧に、思いを伝える」(6月13日)~

おはようございます。西国分寺教室の山下です。

高3のK君は来たる8月にAO入試を控えています。現在,毎回の授業はその準備と対策。作文練習と面接練習。作文は与えられたテーマに対し、自分の考えを簡潔にまとめ伝えていきます。K君も現代っ子のせいか、ついつい言葉遣いが会話口調・話し言葉になってしまいます。

「丁寧な言葉遣いを心がけて、相手にしっかりと自分が考えていることを伝えるよう意識しよう」。そうアドバイスしながら、焦らせずに彼自身の持つできるだけ丁寧な言葉遣いで綴るように指導します。

そして、一旦できあがった文章に目を通し、彼と講師とで交互に読み上げます。彼自身がしっくりこない箇所を訂正し,講師も彼が伝えんとする所を念頭に文がスムーズになるようアドバイスを加えます。

「自分で読んでもしっくりくる形になった。自分の伝えたいことが丁寧な言葉遣いで書かれてる」。彼自身が納得できる形にまとまった文章は、彼に笑顔をもたらします。

面接もまた然り。Q&AのQに対し、ですます調は使いながらも少々『タメ口』に近い言葉遣いで回答するK君。アドバイスを加えた後の反復練習の際、意識的に丁寧な言い方を駆使する彼の回答姿勢からは一生懸命さが伝わってきます。

「自分の言いたいことをうまく、というか格好いい言い方で表現するのが難しい」。そういう彼に伝えます、

「テクニックを使って何とかうまく言おうとするよりも、自分が誰かと会話するときに相手に分かり易く丁寧に自分の思いを伝えることを意識しよう。相手に自分の考えを正しく伝えたい,その思いが大事なんだよ」。

「相手に自分の考えを正しく伝えたいという思いかぁ…」彼の目がキラリと光りました。

現在もK君は生き生きと作文と面接の練習に臨んでいます。

 

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

作文も面接も、まさにそこですね、

「テクニックを使って何とかうまく言おうとするよりも,自分が誰かと会話するときに相手に分かり易く丁寧に自分の思いを伝えることを意識しよう。相手に自分の考えを正しく伝えたい,その思いが大事なんだよ」。

作文・面接学習はコミュニケーションのトレーニングであり、ひいては人間教育につながるものです。AO入試に向け、作文と面接練習を繰り返しながら、この言葉がK君の中で本当にしっくりとくるものとなることを願っています。今のK君の一生懸命さからすれば、きっとそうなられることでしょう。

 

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