4635.~コンパスも、工夫次第~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「Sくん、大奮闘」(2月22日)
おはようございます。花小金井教室の横山です。
Sくんとコンパスで円を描く練習をしました。
初めは定規にコンパスを当てて、半径の長さにコンパスを開きます。
次に回答用紙の真ん中にコンパスの位置を定めます。
ここまでは問題無くできました。
そこから針の位置がずれないようにコンパスを回して行きますが、ペン側に力を入れると針が紙から浮いてしまい、
逆に針がずれないように力を入れるとペンが浮いて空振りの状態になります。
なかなかうまく回せないので、遂には空いている左手を使って、円弧を描く様にペンを誘導する作戦に出ました。
しかし回しているうちにコンパスの開き具合が変わってしまい、一周してきたときに描き始めの位置に戻って来られない円になってしまいました・・・。
こんな経験が、ほとんどの皆さんにあることでしょう。
前回のテストで高い点数が取れて、
「算数が面白くなってきた」と言っていたSくんにとって、コンパスでの円描が今度のテストに間に合うかどうかは大問題。
「ぼくはコンパスが上手に使えないから、今度は100点が取れないかも」とつぶやきました。
家では一つの円を描くのに45分もあきらめずに頑張った、というSくん、
その奮闘ぶりは1000点を付けても足りないぐらいです。
しかしここでElephasの一工夫、やはり、スモールステップです。
小さな弧を描くことから練習を始めます。“くるっ、くるっ”と小さな回転運動の練習を重ねます。
無理なく、楽しく・・・。
きっともう少しで、自分の力できれいな円を描くことができるようになるでしょう。
講師はこれからも工夫して、ずっとSくんを応援していきたいと思います。
◇ワンポイント・メッセージ◇
コンパス、初めは“面白そう” “やってみたい”と生徒さんは興味津々です。でも実際に回してみると、コツをつかむまではSくんのように試行錯誤。しかし、そこで諦めたり、コンパスぎらいにならないように、スモールステップで導いていきます。Sくんももう一歩、テストに間に合うとイイですね。