3871.~穏やかに、呼応するように~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「わくわくと、温かく、ほんのりと」(9月17日)
おはようございます。東中野教室の福沢です。
最近Mくんとの授業がとても楽しみで、授業準備もわくわくしながら行っています。
Mくんと出会ったころは、学習態勢が不安定な生徒さんでした。
自分の興味のあるほうに動いてしまうようでした。
2回目の授業にいらしたとき、前に担当していた講師のもとに行き、あいさつをしてから、
こちらのブースに入ってきました。
講師としては、これだけでも温かな気持ちになることができました。
その後の授業でも必ず1つ、講師を温かな気持ちにさせてくれることが、
Mくんの行動には見られるようになりました。
たとえば、こんなことがありました。
Mくんは歌唱造形の「かたつむり」の歌が好きで、授業中はずっと流していないとご機嫌が悪くなりました。
自分で音を大きくしてしまうので、音を大きくしようとするたびに、次のようにMくんに言い聞かせました。
「他のお兄さんやお姉さんも勉強しているよ。Mくんが大きな音をだすと勉強できなくなるよ。小さくしてあげよう」。
その授業が終わろうとするころ、なんとMくんは自ら音を小さくすることができたのです。
講師は、思わず、「ありがとう」と言っていました。
また、別の日は、あまり言葉が出ていなかったMくんが、レモンやスイカの絵を見て、
「レモン、すっぱいね。スイカ、あまいね」と言って、すっぱい顔をしてくれたのです。
「そうだね、すっぱいね」と、このときも思わず、講師は言っていました。
こんな小さな出来事ですが、こちらの心はとても温かくほんのりとした気持ちになります。
◇ワンポイント・メッセージ◇
この20行ほどのブログ、タイトル通り、おだやかで温かい空気が伝わってきますね。講師は気負わず、構えず、Mくんの動きに呼応するように対応し、言葉を発する、・・・というより、思わず~と言ってしまう。Mくんは、こんな関係性を求めていたのですね。