宮城県の小さな港町に生まれた五十嵐大。耳のきこえない両親とは手話で会話する彼だったが、小学生になると次第に自分の家庭が“普通”ではないと思い始め、母親のことを恥ずかしいと感じるようになる。成長するにつれ、いつも通訳をさせられることにもうんざりしてしまい、20歳になると、家族から逃げるように東京へ旅立つ大だったが…。
映画館 ★★★☆
舞台が宮城県の小さな港町、主人公の年齢が・・・ファミコンのスーマリを小学校低学年で楽しんでいるシーンが有り、1970年代後半くらいなので、ひょっとしたら辛いシーンが出てくるかな?と身構えていましたが、あの天災が起こったのが2011年なので、この映画のお話はそれ以前で終わっている・・・っていうのはネタバレ?(笑)なので、現在から20年くらい前でお話が終わっているので「近過去」のお話です。
主人公は両親がろう者のいわゆる「コーダ」で、「CODA あいのうた」の日本版という雰囲気もありますが、この作品は実話ベースなので「CODA あいのうた」のような劇的な展開はしません。しかし、その分リアルな作品だと思います。
主人公を演じた吉沢亮は中2から20代半ばまで演じていますが、全然違和感がないところが彼のすごいところです。両親を演じた今井彰人と忍足亜希子は実際のろう者で、父親を演じた今井は吉沢と3歳しか違わないそうな・・・全く違和感がありませんでした。忍足亜希子は過去にもいろいろな作品に出ていますが、「黄泉がえり」で伊東美咲の母親役が印象的です。多くのろう者俳優が出演し、字幕のつくシーンもたくさんありますが、ろう者の生活を多少なりとも教えてくれます。
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