13年の刑期を終え、旭川刑務所から出所した元殺人犯の三上正夫。今度こそカタギとしてまっとうに生きるとの決意を胸に上京した彼は、身元引受人となった弁護士の庄司とその妻・敦子に温かく迎えられる。一方、小説家への転身を目指していたTVディレクター津乃田のもとに、やり手のTVプロデューサー吉澤からある依頼が持ち込まれる。それは社会復帰を目指す前科者・三上の密着ドキュメンタリー番組を制作するというもの。受刑者の経歴を詳細に記した刑務所の個人台帳である“身分帳”の写しに目を通した津乃田は、その壮絶な過去に怖気づきながらも、下町のおんぼろアパートで新生活をスタートさせた三上への取材を開始するのだったが…。
WOWOW ★★★☆
1年半ほど前にこの映画の原作となる佐木隆三著「身分帳」を読みましたが、「身分帳」での主人公の細かい刑務所内での行動については殆ど触れられてはいません。主人公はムショの中でも問題行動を起こし続け、仮釈放にもならず、きっちり刑期を終えて出所したという、なかなか珍しいタイプです。
ただ、その愚直とも言える性格の真面目さは、映画内の登場人物たちに愛されますが、それを納得させる役所広司の演技が素晴らしいですね。
ただ・・・
ネタバレになるかもしれませんが、主人公の人生っていったい何だったんだろうという思いで胸が一杯になります。
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