過去を断ち切って東京から大分の海辺の町へと移住してきた三島貴瑚は、移住先で13歳の少年と出会う。虐待を受けていた少年を見た貴瑚は、自身のかつての姿と少年を重ね合わせて、「聞き逃した声に対する贖罪」として少年を助け出す試みを行う。
この小説にもなっている「52ヘルツの鯨」というのは・・・詳しくはウィキペディアで(笑)簡単に言えば、「正体不明の種の鯨の個体である。その個体は非常に珍しい52ヘルツの周波数で鳴く。」そうです。肝心なのは、この鯨は世界でこの一頭だけ・・・「世界で最も孤独な鯨」と呼ばれているそうです。
この小説のタイトルは「たち」と複数形なわけで、この物語の登場人物たちは決して孤独ではありません・・・ヒロインを親身になって助ける「アンさん」だけがずっと孤独だったのかも。映画ではこのアンさんを誰が演じるかが興味ありますね。読んでいて、一番衝撃を受けたのはアンさんの話だったので。
杉咲花主演ってことは知っていたので、彼女の顔だけ浮かべて読んでましたが、私はどうしても映画化されるモノしか読まない傾向があります(笑)
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