正義感の強い検事の寺井啓喜は、不登校になってしまった息子のことが理解できずに、妻とも度々衝突してしまう。実家暮らしで退屈な毎日を送る桐生夏月は、中学の時に転校してしまった佐々木佳道が地元に戻ってきたと知り、当時の思い出が甦る。学園祭で“ダイバーシティ”をテーマにしたイベントを企画した神戸八重子は、準ミスターにも選ばれたイケメン、諸橋大也のことがなぜか気になり、彼が所属するダンスサークルの出演を計画するのだったが…。
映画館 ★★★★
原作の「正欲」を読んだときにも書きましたが、現在地球全体が「多様性」を認める時代です。セクシャリティがLGBTQのなんであろうか、随分認められる世の中になってきた・・・え?本当?(笑)でもまぁ、10年20年前に比べたら随分開けてきたように思います。
ただし、ペドフィリアはまったく認められません。今年はJ氏の過去の悪行が世にさらされ、もちろん問題はまだまだ解決していません。また、フェティシズムも、その対象となるものによっては犯罪になります。要するに下着を盗んだり、靴を盗んだり。。。盗みはもちろん犯罪です。
この「正欲」はネタバレにはなりますが水フェチが3人出てきます。日本は確かに水は豊富ですが、これも公園の飲料用の水を出しっぱなしにするとか、水道の蛇口を破壊したりすると器物破損になります。冒頭で新垣結衣がセルフプレジャー(もちろん胸をもんだり、股間を触るようなシーンはありませんが)で「達する」シーンがありますが、これはもう衝撃的なシーンでした。も一つ付け加えると、この映画での新垣結衣はめちゃ嫌なやつでした(笑)
これはこの映画の主要キャストである検事を務める稲垣吾郎がいわゆる「普通の常識」で生きていて、「普通の常識」を守ることが仕事ですが、「普通」の人にとっては、稲垣吾郎こそが正しいと思う人も多いと思います。ただ、この映画の中では「普通」がとても悪者に思えます。
稲垣吾郎を除く主要キャストたちは自分が「普通」ではないことに生きづらさを感じています。
しかし、犯罪行為で他人に迷惑をかけない限り、なにが「普通」なのかとても考えさせられます。
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