「水野氏一族の群像」アマゾン電子書籍紹介。角川・BOOK★WALK」
江戸時代の普代大名・旗本の姓氏、初代重房は尾張知多郡に住し、その子重清は春日井郡山田荘の地頭職に任じられ水野に住んだので水野を名乗ったという。重房から13代の貞守が三河に進出、17代の水野忠政(?^1548)は刈谷城に拠って織田氏の三河攻略の先鋒を務め、松平広忠(1526~1549)と争う。一旦は和睦し、娘於大(伝通院)は広忠に嫁して家康を産んだが、於大の兄信元(?~1576)が織田信秀に与したため、離縁された。信元は讒言によって信長の命に殺害。弟水野忠重が跡を継ぐが、本能寺の変後は家康。小牧・長久手の戦後は豊臣秀吉に仕え、関ケ原の戦いから徳川家に復帰。忠重の子水野勝成・水野忠清(1582~1647)の系統がそれぞれの結城藩・沼津藩、忠清の四男忠増(?~1649)の系統が上総鶴牧藩に封じられたほか、忠政の八男忠分の三男重央(1572~1621)は紀伊徳川家の付家老として新宮藩主となった。一方、忠政の四男忠守(1525~1600)は信元殺害以降家康に仕え、その系統は駿河田中・三河吉田・岡崎・唐津・出羽山形など転々とするが水野忠邦は老中として天保の改革を指導した。水野十郎左衛門など旗本家も多数分出している。
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