元祖・静岡県議会議員すずきさとる新聞『すずしん』web版★新しいサイトもご覧下さい!

『新発想でつくろう。豊かな人口減少社会』が合言葉。現在のブログは➡ https://suzukisatoru.net

土砂災害:GISで危険箇所の確認を!

2013-10-17 | 防災情報+東日本支援
 先日の台風26号により、伊豆大島で甚大な土砂災害が発生しました。今もなお行方不明の方が多数いらっしゃることから、一秒も早く発見・救出されることを切に祈るばかりです。

 改めて言うまでもなく、同様の土砂災害は静岡県内でも十分に起こりえます。その危険箇所については、先日ご紹介した静岡県統合基盤地理情報システム(GIS)」で詳しく見ることが出来ます。


※GISの土砂災害情報マップ。県内各所に「土石流危険渓流等」があることがわかります。県によれば、土砂災害危険箇所は県内に15378箇所あります。


※地元の駿河区や周辺にも危険箇所は数多くあります。


※久能・日本平地区の拡大図(GISでは更に拡大もできます)


 土砂災害対策は現在所属する建設委員会の所管(交通基盤部)の課題ですので、私もこれまでに議論をしてきました。国や県は土砂災害危険箇所で防災施設の整備を進めてきていますが、15378箇所のうち、整備事業を行なうことが可能となっているのは5753箇所、そしてこれまでに整備が完了したのは平成24年度末現在で1731箇所だけです。つまり、整備率は、可能箇所に対して約30.1%(1731/5753)、危険箇所全体に対してはわずか11.3%(1731/15378)。最近の進捗率は年間0.5%(二十数箇所)程度ですので、今のペースでは、5753箇所を全て整備し終えるのですら140年も掛かる計算になります。危険箇所全てを整備しようとしたら、その3倍以上掛かってしまいます。

 毎年、整備を進めてくれという要望を頂きますが、現在の方法では時間もお金も掛かります。また、防災施設が完成したとしてもそれで完全に土砂災害を防げるとは限りません。やはり重要なのは、自助、つまり、自らの身は自らで守るということです。気象情報等に注意し早めに避難することで命を守ることが第一です。そして理想を言えば、家の建て替え等を機に、より安全な場所に引っ越すことができれば、命と共に財産をも守るだけでなく、将来にわたって安全・安心な家を子孫に残すことが可能になります。私は次の12月議会で本会議での一般質問をする予定ですが、実はそうした方策について提案しようと考えています。

 26号に続き、台風27号が接近中です。改めてGISで確認し、備えを十分しておきましょう。

 お読み下さり、ありがとうございます。
  


南海トラフ巨大地震を正しく冷静に恐れよう②GISで確認しましょう!

2013-10-16 | 防災情報+東日本支援
 県はこの度、インターネットの統合基盤地理情報システム(GIS)で、先日公表した第4次地震被害想定(第1次報告)での津波浸水地図と震度分布図の情報提供を始めました。

 このGISはグーグルの地図ソフトを使ってますので、例えば、自分の家の周辺の浸水地図等も見ることが出来ます。


※GISの画面の様子


※写っている影は静岡市の風力発電施設「風電君」のもの。更に拡大することも可能。


※カラーで印刷するとこのようになります。


 ただし、気を付けなければならない、つまり、冷静に恐れなければならないのは、以前にも申しましたが大地震が発生したからと言って、浸水地図のように直ちに津波が来るわけではない点です。

 まず、浸水地図で示されているのは、現在想定できるレベル1、レベル2地震に伴う津波の中でも計算上最大の津波が襲った場合の浸水地図です。ですから、実際にレベル1もしくはレベル2クラスの地震そして津波が発生したとしても、必ずそのようになるとは限りません。


※第4次地震被害想定によるレベル1地震の津波の高さ(駿河区は最大7メートル。但し、その場合でも駿河区沿岸全域を7メートルの津波が襲うという意味ではない


※同じくレベル2地震の津波の高さ(駿河区は最大12メートル)


 また、大地震発生後、津波は短時間でやってきますが、最大の津波が来るまでには意外に時間はあるという点です。


※レベル1地震の津波の最短到達時間(駿河区沿岸に最大7メートルの津波が到達するのは地震発生から23分後)


※レベル2地震の津波の最短到達時間(駿河区沿岸に最大12メートルの津波が到達するのは最短16分後)


 つまり、特に大地震の発生時には、揺れが止まったら、津波が来ることを想定して、直ちに高台、内陸部に逃げることが必要ですが、偶然、海の直ぐ近くにいたとしても、時間は意外にあるのですから、諦めずに逃げ続けることが肝心なのです。

 更に付け加えなければならないのは、これはあくまでも現在の科学的知見に基づいた、人間による想定ですから、想定を超えた、あるいは想定とは違う状況もあり得る点です。ですから、第4次地震被害想定では浸水しないことになっているからといって津波が絶対来ないというわけではありません。あくまでも、第4次地震被害想定は、地震や津波に備える上での、基礎資料、指標ですから、これらを参考にして、最大限可能なことを今のうちから備えておくことが、地震や津波から生き延びる基本だと言えるでしょう。

 お読み下さり、ありがとうございます。

末永い助け合いを-東日本大震災支援

2012-12-26 | 防災情報+東日本支援
 偉そうなことは言えませんが、「困ったときはお互い様」「明日は我が身」の気持ちから、我が事務所に東日本大震災支援のための募金箱を置いて募金を募ったり、売り上げの一部が支援のために使われる宝くじを個人的に購入したりしています。

 改めて言うまでもありませんが、被災地の復興には10年、20年あるいはそれ以上の時間が掛かります。そのための費用は莫大なものになりますが、それ以上に、たとえ細々になっても継続して出来る範囲での支援を続けること自体が重要だと私は考えています。

 日本赤十字社では引き続き東日本大震災義援金を受付けています。当方事務所でも年明けに再び日本赤十字社に皆様から頂いた義援金を送金する予定です。

 また、災害ボランティアについても以下のHP等で募集しています。

災害ボランティア活動に関する御礼と引き続きの支援のお願い(岩手県HP)

静岡県ボランティア協会HP(災害ボランティア募集の案内等が掲載されています)

 最後までお読み下さり、ありがとうございます。

南海トラフ巨大地震を正しく冷静に恐れよう①

2012-09-07 | 防災情報+東日本支援
 8月29日、国は南海トラフ巨大地震による津波高・浸水域の推計と被害想定について公表しました。こうした推計・想定は、かなり複雑な計算式や考え方に基づいて策定されており、そうした部分もある程度理解しておかなければ、思わぬ誤解や、いざと言う時の誤った行動につながりかねません。地元の皆様から様々な質問を受けることもあり、そこで、何回かに分けて、私の理解している範囲で若干の解説を試みたいと思います。

①南海トラフで次に発生する地震・津波が、今回公表された「最大クラスの地震・津波」であるという意味ではない

 南海トラフ(駿河湾の富士川河口付近を基点として、御前崎沖、潮岬沖、室戸岬沖を通って九州沖に達する深い溝(トラフ))では100年から150年程の周期でM8クラスの地震が過去に発生しており、近い将来、東海地震、あるいは、1707年の宝永地震(49日後に富士山噴火)のような東海・東南海・南海の3連動地震が発生する可能性があるとされています。

 今回の「最大クラスの地震・津波」は、東日本大震災を受け、最新の科学的知見で考えられる「あらゆる可能性を考慮した」想定であり、これまでに確認されている南海トラフでの過去の大地震の規模を大きく上回るもの(M9クラス)です。つまり、M9クラスの地震が南海トラフで過去に発生した証拠は確認されておらず、現在の研究レベルでは今後の発生時期を予測することはできませんが、その発生頻度は極めて低い(例えば、千年から数千年に1度?)とされています。


②「最大クラスの地震・津波」が発生したからといって、13mの津波が直ちに駿河区を襲うという意味ではない

  
 今回の想定では、11のケースについて計算が行われ、駿河区の場合、そのうちの1つのケースで最大13m、2つのケースで最大12m(※駿河区の海岸全域をそうした高さの津波が襲うという意味ではありません)の津波が来るとされています。つまり、「最大クラスの地震・津波」が発生したら必ず駿河区を13mの津波が襲うという意味ではありません。実際の発生の仕方や発生時の潮位等にもよります。

 また、今回の想定では、津波が最大クラスのケースでも、1mの津波が駿河区に到達するまで4~6分、5mの津波は6~8分、10m以上の津波は16~17分掛かるとされています。1~5m程度の津波は現在の第3次被害想定のほぼ範囲内であり、既存の堤防等でもかなり防ぐことができると考えられますので、10m以上の津波が到達しても大丈夫な地点や施設まで16分以内に逃げれば十分助かるということになります。地震が発生したら直ちにそして諦めずに、海岸からより遠くより高い所を目指して避難することが、やはり肝心なのです。

 お読み下さり、ありがとうございます。

「静岡県ふじのくに防災士養成講座」の募集が始まります!

2012-06-14 | 防災情報+東日本支援
 以前ご紹介した「静岡県ふじのくに防災士養成講座」の本年度の募集が、6月20日から始まります。先日申した通り、私も今年受講したいと思ってはいるのですが、今年度の日程を見ますと、現在、他の議員と計画している視察と重なる恐れが出てきており、実際受講できるかどうか微妙になってしまっています…

 それはさておき、本年度のカリキュラムは、阪神淡路大震災や東日本大震災での教訓について、実際に体験、救援活動された専門家からの講演があるなど、大変、興味深いものとなっています(しかも受講料は2,500円のみ(更に、県内の行政機関(消防団を含む)に勤務する方は無料))ので、是非とも多くの方々に受講して頂きたく思います。詳しくは、静岡県地震防災センターホームページをご覧下さい!

 お読み下さり、ありがとうございます。

 

ゴオクエンジャーで復興支援!

2012-02-21 | 防災情報+東日本支援
 「ダジャレのキムタク」CMで今宣伝中の『東日本大震災復興支援グリーンジャンボ宝くじ』。昨日が大安ということもあり、県庁から戻る途中で買いました!

 今回は史上最高額の前後賞合わせて5億円。また発売期間も2月14日から3月14日までの1ヶ月間という長期間です。前回の「復興宝くじ」では発売期間がわずか11日間で目標販売額も300億円(今回は倍以上の660億円)だったのに比べて規模が大きくなったのは、前回の反省を踏まえてでしょうか?660億円分売り切ることが出来れば、収益金(発売元の都道府県や政令指定都市に配分されるお金)288億円のうち88億円が特に災害復興事業のために使われるとのことですから、一人でも多くの方に買って頂きたく存じます。バレンタインのチョコの代わりあるいはおまけにあげた人もいたかも知れませんし?、ホワイトデーに義理チョコのお返しにあげても、もらった方が別の意味でドキドキして(抽せん日に)いいかもしれませんね…

 以前にも触れましたが、宝くじは政権交代後の国の事業仕分けで問題点が指摘され、その結果見直しもされているようですが、事業仕分け後の政権内のゴタゴタ等のために、改善も不十分なものに終わってしまっている感があります。国の事業仕分けの際に「仕分け人」の秘書として私も色々と調べたりしましたが、静岡県はそれこそ発売元の一つですので、機会を見てまた「再チェック」をしたいと思います。

「ふじのくに防災士」になりませんか?

2012-01-08 | 防災情報+東日本支援
 本日(8日)、静岡市消防出初式に初めて出席しました。高い梯子に登っての梯子のりや、新東名のトンネル内で観光バスと普通乗用車が衝突したという想定での救助訓練、市内全消防団の車両(63両)が参加しての一斉放水等は圧巻でした。一般の方も見学できますので、まだご覧になったことがない方には、来年、是非とも見て頂きたく存じます。地域のボランティアとして頑張って下さっている消防団の方々の頼もしさや技量の高さを実感することができます。

 実は私も国会議員の秘書をしているころから消防団に参加したいなあと思っていましたが、ボランティアとはいえ、地域の方々の生命や財産を守る活動ですから、時間が不規則な仕事柄、自分には中途半端になって他の方に迷惑が掛かりそうに思い断念してきました。県議会議員になってからも再度考えましたが、県議会議員の活動も当初の考え通りに出来ているわけではありませんので、とりあえず断念しています。しかしながら、消防団員の確保は全国的に年々難しくなってきていますので、関心のある方には是非ともチャレンジして頂きたく存じます→消防団についてはこちら(静岡市HP)

 その代わりといっては何ですが、今年、私は「ふじのくに防災士」を目指そうと考えています。「ふじのくに防災士」とは「防災に関する専門的知識や実践力を体系的に習得し、防災の現場で活躍できる専門家」となることを期待されている方々のことで、県の地震防災センターが養成講座を実施しています。詳しくは地震防災センターHPをご覧頂きたく存じますが、9日間の講座を修了すれば「静岡県ふじのくに防災士」として認められると共に、日本防災士機構の「防災士」資格取得試験の受験資格を得ることも出来ます。受講料はテキスト代としての2000円(平成23年度)のみで、カリキュラムを見ればお分かりのように幅広く防災について学ぶことが出来ますので、かなり「お得」な養成講座とも言えるのではないでしょうか。 

 昨年度の募集は7月からでしたので、まだ本年度の概要については未定ですが、本年の私の決意表明も兼ねてご紹介致しました。私と一緒に頑張りませんか???

 お読み下さり、ありがとうございます。

大雨・台風のときは要チェック!サイポスレーダー(静岡県土木総合防災情報)

2011-09-22 | 防災情報+東日本支援
 昨日(21日)の台風15号は静岡県を直撃しましたが、皆様大丈夫でしたでしょうか?21日は丁度9月議会の召集・開会日で、知事からの議案説明等が本会議で行われました。その本会議は午前中で終わりましたが、台風による強風や大雨のために私や他の議員は夕方まで県庁で足止めを食らいました。まあ、私の場合は家から県庁まで徒歩20分ですので無理して帰れなくもないのですが、総務委員会質疑のための準備もありましたので、台風が通り過ぎるまで県庁で過ごしました。

 今や台風等の気象情報はほぼリアルタイムでインターネットから取ることができますから、ニュースだけでなく携帯やパソコンをずっと眺めていた方も多かったことと思います。ネット上には実に様々な気象サイトがありますが、特に地域がら増水・洪水や土砂崩れ等に注意しなければならない静岡県民の方には、ぜひともサイポスレーダー(静岡県土木総合防災情報)」もチェックされることをお勧めします。これは、各地の気象情報や出されている注意報、警報だけでなく、おもな河川の水位や、各地に設置されたライブカメラによる映像など、地域の状況がかなり詳細にわかるようになっています。また、登録すれば様々な警戒情報等をメールで受け取る「サイポスお知らせメール」もありますので、特に静岡市民の方には、以前紹介した静岡市防災メールと共に登録されることをお勧めします。両方登録すると今回のような場合には頻繁にメールを受け取ることになりますが、備えあれば憂いなしです。今すぐ登録しておきましょう!!

 お読み下さり、ありがとうございます。

日本赤十字社による義援金受付が来年の3月31日まで延長されました。

2011-09-15 | 防災情報+東日本支援
 全国紙に広告が掲載されたとのことですので既にご存知かと思いますが、9月30日までだった日本赤十字社による義援金受付が来年の3月31日まで延長されました。

9月10日掲載の新聞広告について(義援金)(日本赤十字社HP)

 その広告でも書かれてましたが、まだまだ息の長い支援が必要であることは言うまでもありません。ボランティアについても求められる内容は変わりつつも、今なお必要とされています。

災害ボランティア活動に関する御礼と引き続きの支援のお願い(岩手県HP)

静岡県ボランティア協会HP(災害ボランティア募集の案内が掲載されています)

 私もまだボランティアとしては被災地に行っていませんので、是非とも行きたいと思っています。だからというわけではありませんが、私が担当する民主党静岡県連の政治スクールで災害ボランティアを計画中です。実現した場合にはお知らせ致しますので、ご期待下さい!!

 最後までお読み下さり、ありがとうございます。

津波避難ビルの場所を確認しましょう!

2011-08-31 | 防災情報+東日本支援
 東日本大震災を受けて、県や市町ではこれまでの地震対策、津波対策等の見直しや再検討を行っています。

 これまでに静岡市では、とりわけ数が少なかった駿河区を中心に、津波避難ビルの追加指定を行っています。今後も拡充するということですので、日頃から近所の津波避難ビルの場所を確認しましょう!

 ※津波避難ビルに関する静岡市HP(←クリックがあなたを守る!!

 お読み下さり、ありがとうございます。
 

日本赤十字社による東日本大震災義援金の受付は9月30日までです。

2011-08-09 | 防災情報+東日本支援
 事務所に日本赤十字社から封書が届きました。何だろうと思いながら開けてみると、2ヶ月以上前の5月30日に振込みをした義援金11176円の受領書とお礼の手紙でした。



 この義援金11176円は、3月11日の東日本大震災以降、選挙前あるいは選挙中の街頭演説の時、そしてその後は事務所にて多くの皆様から頂いたものでした。自分で義援金を送金したのは初めてでしたので、わざわざこうして受領書が送られてくることは知りませんでした。

 受け取ってみて思いましたのは、たとえ少額の義援金でもこうして丁寧に受領書や手紙を送ることは、手間は本当に掛かるでしょうが、しっかりと支援のために届けられるということを送金された方に伝える意味で大変重要だということです。特に、東日本大震災では、なかなか被災者の方の手元に義援金が届かないというような報道がされる中(実際には既に1200億円以上の義援金が対象者に届けられているとのこと)、義援金の状況や行方を知ってもらう意味でも必要なことだと思います。恐らく、このような受領書を受け取れば、「また義援金を送ろう」と思われる方も少なくないと思います(当方事務所でも募金活動を継続中です)。

 そこで提案したいのは、前回、宝くじについて触れましたが、例えば、宝くじでも、当たり外れを売り場で確認した方には、実際に払ったお金がどれ位社会活動等に使われるのか、総額とおよその個別の金額を知らせるということをしてみたらどうかというものです。読み取り機で当たり外れを確認した際にもらえるレシートのようなものにそうした金額等を載せればいいのですから、そんなに手間も掛からないと思いますが、如何でしょうか。

 ところで、受領書を受け取って知ったのですが、日本赤十字社による義援金の受付は、来月の9月30日までとのことです。今後長期にわたって支援を続けていかなければいけないことは言うまでもありませんから意外でした。なぜ9月30日までなのでしょう?税制上の優遇措置を受けるための手続き等がありますから、一度どこかで区切りをつけないといけないということなのでしょうか?日本赤十字社に問い合わせてみたいと思います。

 義援金の状況等については、日本赤十字社のHPをご覧下さい。引き続き、支援を続けていきましょう!

『東日本大震災復興宝くじ』で夢を買いながら応援しましょう!発売は8月9日まで!!

2011-08-03 | 防災情報+東日本支援
 既に、お馴染みの西田敏行さんによるCMが流れていますが、現在、『東日本大震災復興宝くじ』が発売されています。私も本日(3日)購入しました

 1枚200円で1等が3000万円、1等の前後賞が各1000万円で、1等・前後賞合わせて5000万円というのが今回の宝くじ。全て売ることが出来れば売り上げは総額300億円となり、そのうちの約47%にあたる約142億円が東日本大震災の復興支援に充てられるとのことです。

 実は私、『ジャンボ』系の宝くじは、ほぼ、欠かさず買っております(額は多くはないですが)。なぜなら、それこそ夢を買うのと同時に、ささやかな社会貢献もできるからです。これまで小額しか当たったことはありませんが、購入額の約4割程が様々な社会活動の支援のために使われ、また、通常は約45%が当たった方への賞金として使われるわけですから、いずれも他の方の幸せのためになるわけです(※参照「宝くじ1枚の中身」(財団法人日本宝くじ協会HP))。ですから、はずれても、少しがっかりはしますが、損した気分にはなりません。むしろ自分にとって、宝くじは自然体でできる募金のようなものとなっています。

 気になるのは、発売期間が7月30日からのわずか11日間、売り上げ規模も年末ジャンボでは約2000億円程売り上げるというのに対して300億円という、規模の小ささ。災害復興目的としては過去最高とのことですが、それこそ未曾有の災害なのですから、ジャンボ以上の規模にしてもいいのではないかと思うのですが…ついこの前にサマージャンボ(今回は買い損ねました…)が販売されるなど既に他の宝くじ販売の予定が決まっていた以上、なかなかジャンボ並みの規模での新くじの販売は難しいということなのでしょうか…

 また、宝くじのあり方や収益金の分配方法等については、以前、国の事業仕分けで問題点が指摘されましたが、その後の改善や対応についてはどうもはっきりしないところも気がかりです。

 とはいえ、復興支援につながるわけですから、是非とも多くの方に買って頂きたく存じます。発売は8月9日(火)までですから急ぎましょう!!

※みずほ銀行HP「『東日本大震災復興宝くじ』7月30日 土曜日から8月9日 火曜日まで全国一斉に発売

静岡市防災メール

2011-05-28 | 防災情報+東日本支援
 昨日、静岡県も梅雨入りしました。昨年より17日、平年に比べ12日早く、統計を取り始めた1951年以降、3番目に早い梅雨入りとのことです。台風も既に2号が日本に接近しつつあります。東日本大震災のために注目がどうしても地震対策の方に行ってしまいがちですが、やはり日頃の雨や洪水等に対する警戒、備えもしっかりしておかなければなりません。

 そこで是非とも登録をお勧めしたいのが、「静岡市防災メール」です。様々な気象関連情報に加え、もちろん、地震関連情報や防犯、光化学スモッグ等の情報も配信されます。登録しておけば、テレビやラジオを見たり聴いたりしていなくても警報等の情報をすばやく手に入れることが出来ます。詳しくは静岡市のホームページ「静岡市防災メール」の配信について」をご参照下さい。

静岡県地震防災センター

2011-05-17 | 防災情報+東日本支援
 先日、地元の自治会の役員の方と共に、静岡県地震防災センターに行って来ました。目的はやはり、改めて地震対策、特に津波対策について伺うことと、そもそも、防災センターのホームページは何度も拝見していましたがまだセンターを一度も伺ったことがなかったため、まずは行って見なければということで行ってきました。

 最初に、担当の方から、今回の東日本大震災を受けてどのような対策、検討を行っているのか等について質問しながら説明を受けました。今回の大震災を受けての想定の見直し等については、国から具体的な指示や方針等が出てこなければ静岡だけで行うことはできないと言う主旨の回答でした。また、担当の方が強調されていたのは、今回の大震災での映像等を見て、どうしても津波の怖さやそのための対策ばかりに関心が集まってしまうが、静岡県の場合は、予想される震源地が直下か至近距離にあること、また、遠浅の三陸とは違い、海岸から直ぐに海が深くなる静岡県の場合は、沼津等の一部を除けば、今回のような大津波は起こりにくく、やはりまずは地震の揺れに対する備えを疎かにしないことが大切だということでした。

 確かに、科学的にはそうなのかもしれませんが、地震や自然の仕組みそのものについて私達人間が全てを知っているわけではない以上、それなりに十分な余裕・裕度をもって対策をとることが私は必要だと考えます。つまりは、例えば、科学的には10m以上の津波が来る可能性は極めて低いという場合でも、10mの津波に備えれば十分というのではなく、15mあるいは20mの津波が来ても流されることがなく安全に避難できる施設を備えることが必要だということです。なぜなら、避難施設は、いわば最後の砦であり、ここまで来れば大丈夫と思って避難してきたにもかかわらず想定以上の津波のためにその避難施設で亡くなられるというような事態は、行政の責任として何としてでも避けなければいけないと考えるからです。

 ともかく、この地震防災センターには、1854年に発生した安政東海地震の際に静岡県内に押し寄せた津波の高さを示したのぼりや、現在の第3次地震被害想定による推定津波浸水域を示した静岡県全図、最新の様々な防災グッズ等が展示してあります。また、たまたま清水のマリンパークで中継していたレポーターが地震と津波に遭遇するという想定の映像(結構迫力があります)や地震体験コーナー(起震車とは違った揺れが経験できます)等もあり、地震やその対策についてより具体的に考えるのに役立つセンターです。是非ともお子様と一緒に訪ねて頂きたいと思います。詳細は防災センターのホームページをご覧下さい。ホームページには町内ごとの被害想定等の詳しいデータも掲載されています。

 
 7.2m(沼津市多比)の津波でこれだけの高さがあるのですから(私の身長は183cm程です)、今回の東日本大震災で発生したという20mを超える津波がどれだけ大きかったか、正直、なかなか想像することができません…
 ※同じ安政東海地震の際、南伊豆町入間では13.2m~16.5mの津波が発生したそうです。


 今回の震災を受けて、見学者数は大幅に増えているそうです(この4月で計4千人程とのこと)。 

 お読み下さり、ありがとうございます。