ヨーロッパにおけるアメリカの同盟国のグループである欧州共同体(EU)、27カ国から成り、人口は4億4700万人。
EUから離脱したイギリスの人口が6700万人なので、EUにイギリスを加えた欧州28カ国の人口は5億1400万人、GDPは20兆ドル。
この数字、凄いように見えるが、人口は、中国とインド2カ国の6分の1、GDPは中国とインドを合わせた24兆ドルに及ばない。
わかり易く、中国のみと比較すると、人口は中国の3分の1、GDPは中国とほぼ同じ。
中東やアジア、アフリカを分断し対立させ、植民地化して、搾取してきた欧州諸国だが。
近いうちに、中国やインドに蹴散らされるかもしれない。
だから西側諸国は、本気で、ロシアとウクライナの戦争の終結を目指さないと、とんでもないことになる。
ロシアとウクライナの戦争が、このまま続けば、西側諸国は、ウクライナ支援とロシアへの経済制裁で、疲弊するばかり。
それどころか、あり得ないとは言え、ロシアとウクライナの戦争が、欧州に拡大したら。
西側諸国は、大混乱になるかもしれない。
それなのに、最近の日本メディアやコメンテーターと言えば。
専制国家のロシアや中国や北朝鮮の国民が、「自由と民主主義」に目覚めれば、内部から崩壊するなどと、他力本願の間抜けなことばかり言っている。
しかし、よく考えて欲しい。
日本人の大好きなアメリカだって、国民が真の「自由と民主主義」に目覚めたら。
格差打倒の革命が起きても不思議ではない状況だ。
最近の日本人は、あまりに世界に無関心になり過ぎている。
そのせいで、世界の情報は、全てアメリカのチャンネルからしか入って来なくなった。
アメリカによって操作された情報でしか、世界を見ていないのだ。
5年、10年後の世界を考えると恐ろしくなる。
アメリカをリーダーとする西側諸国が、世界のマイノリティーになっているかもしれない。
西側諸国といっても、寝返りしそうもない国なんて、西側のリーダーのアメリカとイギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの「英語」国家くらいだろう。
さすがに極東では、日本と韓国は、西側陣営に残るしかなさそうだが、台湾は無理だろう。
とにかく、ロシアとウクライナの戦争を終結させないと、西側諸国は、世界で孤立しかねない。