昔、VHSビデオデッキが、壊れたとき、家電量販店に買い換えに行った。そこで、「今さら、VHSなんて時代遅れだ」と、DVDレコーダーを薦められた。
DVDレコーダーを使い始めたら、便利過ぎて、VHSビデオなんてどうでもよくなった。それで、撮り溜めでいたVHSテープを全部捨てた。持っているだけで、全く見なくなったからだ。
しかし、その後、DVDは駆逐された。ブルーレイが取って変わった。容量がデカいので、画質も向上し、録画時間も伸びたからだ。
丁度その頃、私も、遅ればせながら、テレビをブラウン管から液晶に変えた。
ワクワクして、録り溜めていたDVDを、液晶で見たら、ガッカリ。どれも解像度が悪くて、ぼやけていたからだ。
結局、録画済みDVDを、全部捨てるハメになった。
やっと、これで終わりかなと思った。
ところが、今度は、オンデマンド。
YouTube でも、NETFLIXでも、アマゾンでも、NETなら、録画の必要は無い。
いつでも、好きな時に、好きなコンテンツを、最高の解像度で見ることができる。テレビの裏のゴチャゴチャの配線もスッキリ。凄い時代になった。
テープやディスクのような場所塞ぎな物は、お払い箱。丁度、昔撮った写真のアルバムのように。
次は、仮想現実(VR)。邪魔な肉体とも、おさらばだ。
「老兵は死なず、単に消え去るのみ」か。