環境問題を訴える人は、「これ以上の豊かさはいらない」と言う。
裏を返せば、今の豊かさは、譲れないということか。
グローバル資本主義の現在。
日本には、これ以上の豊かさはいらないと言った途端に、貧しさのドン底へと真っ逆さまだろう。
資本主義の世界では、強欲さを放棄したら、お終い。競争から弾き出されるだけ。
そこに待っているのは、生存限界ギリギリの世界。
そうなっても、「これ以上の豊かさはいらない」と言えるのだろうか。
それどころか、世界中の国々、しかも、そこに住む国民の全てが、環境のためなら、「これ以上の豊かさはいらない」と言ってくれるだろうか。そんなこと、絶対に無いだろう。
だから、環境問題なんて、結局は、先進国に住む、富裕層の、エゴと傲慢と偽善に過ぎないと言われるのだ。
「環境を守るためなら、豊かさなんていらない」、「命をかけてもいい」と言うなら、納得できるし、取り組む価値があると思うのだけど。